入学式のシーズンの4月は、それぞれの人生において新しい一歩を踏み出す時期だ。だが、この時期をねらって異端・カルト集団の活動も活発になる時期でもある。異端・カルト集団からどう自分を守ればよいのか? 日本イエス・キリスト教団異端・カルト研究室長の小岩裕一氏(日本イエス・横浜栄光教会牧師)に寄稿してもらった。

 ①入りたくて入った人は一人もいない

 最初から、異端・カルト集団に入りたくて入った人は一人もいません。気がつかないうちに、いつのまにか、異端・カルト集団の中にいたのです。入信後、気がついた時に「まさか、わたしが」と驚きます。被害者の家族は「まさか、わたしの子が」と絶望の淵に落とされます。その「まさか」が自分自身や自分の家族に起こってしまうのが、異端・カルト問題です。(3月18日号で詳細)