4月1日号:『受難と復活の説教』『被災後の日常から 歳時記で綴るメッセージ』『ヨブ記に見る 試練の意味』
『わが神、わが神 受難と復活の説教』加藤常昭 編 日本キリスト教団出版局 2千700円税込 四六判
日本の歴代の名説教者たちの、十字架の受難と復活についての説教を選んだ。「日本語の説教」を追究し続けた編者が各説教者の神学的背景、牧会歴、著作紹介をし、説教の特徴、分析をする。各説教者は当時の文化人とも言え、時代的特徴がある。着眼点や言葉の運びも独特。復活信仰への確信は共通する。
『被災後の日常から 歳時記で綴るメッセージ』川上直哉著 ヨベル 千80円税込 新書版
東北被災地に立つ著者が地元のYMCA、高校のチャペルで語った説教・講義。聴衆は主にクリスチャンではない人たちだ。「被災後の現実」がある。歴史文化的な背景に注意が払われて聖書、キリスト教の言葉(罪、悪、愛、命など)を語り直し、現代社会が直視される。2016年のアドベントから17年の宗教改革記念日まで、時事や映画にも触れ聖書と世界との接続を図った。口語訳、新共同訳、新改訳、個人訳、ケセン語訳など豊かな翻訳にも目を向ける。
『ヨブ記に見る 試練の意味』河村従彦著 いのちのことば社 千404円税込 B5判
「当事者には残酷すぎる『災害』がある」「今、私が経験している『不条理』は何なのか」。試練に直面する状況において、安易な対応では行き詰まる現実がある。そのとき聖書理解はどうか。著者は弁論が絡み合うヨブ記を整理。ラビのクシュナーのヨブ記理解に刺激を得て、キリスト者の立場で苦難について旧新約全体での解釈、十字架理解、牧会、救援活動における実践の可能性を考察する。
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○「復活信仰」を深める名著 『新版 キリストの復活』 メリル・C・テニイ著2018年3月24日
○①『ルポ 川崎』②『日本語ラップインタビューズ』③『ラップは何を映しているのか―「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで』2018年3月28日※
○3月4日号紙面:「言葉」生む旅を共に ヤンシー氏来日 記念出版2018年2月23日
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