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聖書の全体像をとらえて学びなおす取り組みが広がっている。『神の物語』マイケル・ロダール著 大頭眞一訳 ヨベル 上下各千512円税込 新書版は、物語神学とともに、ウェスレアン神学を案内役にして、創造論、罪、契約論、キリスト論、教会論、終末論の諸問題を考察する。オープン神論、進化論や創造科学論、聖餐論など意見の分かれる問題にも提言する。2011年発行の増補新書化で、著者の来日講演や日本への影響についても補足する。
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 聖書物語への応答としては、神学だけでなく感性的、描写的な芸術による取り組みがある『キリスト教の祈りと芸術 装飾写本から聖画像まで (内島美奈子、 山尾彩編 西南学院大学博物館 千80円税込 B5判)では聖書の装飾、東方教会を含む聖画、聖像を紹介。付録の論考では信仰と「もの」、道具、聖と俗、宣教と受容などの問題が論じられる。

国本神父の音楽サロン よい音楽は神の姿を映し出す』(国本静三 著 ドン・ボスコ社 756円税込 新書判)の著者は、音大志望をきっかけに教会に通い神父になった。ミサ曲を中心に、各時代、各作曲家の背景を解説。深い典礼理解、音楽知識に基づき、代表的な楽曲の構成から音楽的特徴まで指摘する。プロテスタント、東方教会、世俗曲にも目を配る。

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  『魚にのまれたヨナのおはなし』(ピーター・スピアー著 小宮由訳 日本キリスト教団出版局 千620円税込22×28㎝)はヨナの物語をやわらかなタッチで表現。解説ではテロに襲われたニネベ遺跡に触れて教訓を伝える。

 世界的な賛美リーダーの楽曲をもとに、「父なる神」のイメージを物語化した『さいこうのおとうさん』(クリス・トムリン パット・バレット共著 ローナ・ハッセイ絵 ホーバード・豊子訳 地引網出版 千620円税込 26×21㎝)。王を探求する動物たちと、王のかかわりを温かく描く。

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