7月1日号紙面:『アートで平和をつくる—沖縄・佐喜眞美術館の軌跡』『南島キリスト教史入門』『沖縄戦後民衆史』
6月23日「慰霊の日」(本紙6月24日号参照)にちなみ、沖縄関係の書籍を紹介したい。平良修牧師も創設に関わった佐喜眞美術館は、「原爆の図」で知られる丸木俊・位里夫妻の「沖縄戦の図」などを所蔵展示する。『アートで平和をつくる—沖縄・佐喜眞美術館の軌跡』(佐喜眞道夫著 岩波書店 713円税込 A5判)はその成立背景を語る。
『南島キリスト教史入門奄美・沖縄・宮古・八重山の近代と福音主義信仰の交流と越境』(一色哲著 新教出版社 2千76円税込 新書判)は沖縄を含む南島のキリスト教史を日本の「地方伝道史」にとどめず、近代東アジア、環太平洋との関係史の中で、「自律的」なものとしてとらえた。社会学、思想史など学際的に取り込みつつ、各教派にも目を配り、伝道の方向性と社会状況の関係も明らかにされる。様々な統治にさらされた沖縄の歴史を民衆の視点からまとめた『沖縄戦後民衆史—ガマから辺野古まで 』(森宣雄著 岩波書店2千700円税込 四六判)は多層的な民衆運動の姿を伝え、現在の沖縄の理解を深める。
【関連記事】
○6・23「慰霊の日」平良修氏 沖縄と教会を思う 「第一の戒め」はすべてを含む2018年6月15日
○映画「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」――沖縄要塞化返還に否を主張した外交官2018年6月18日
○神無き社会学との対話、対決、協働『キリスト教と近代の迷宮』 評・山口陽一2018年6月22日
▽週刊クリスチャン新聞は電子版も配信(毎号発行日前々週の金曜日)します▽
有料版(ウェブ版、電子版)ではバックナンバーもご覧になれます。
掲載号一覧→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/掲載号一覧/
ウェブ版→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/
電子紙面版→ http://kotobasha.e-manager.jp/
一部の記事を閲覧できる「無料版」http://クリスチャン新聞.com/ もあります。