06北欧

日本におけるペンテコステ派宣教史についてまとまった研究は数少ないと著者は指摘する。中でも、北欧由来の宣教史研究は「皆無」であるという実情を知り、様々な資料や証言、国内外での現地調査を実施した結実が本書だ。瀬戸、東海地域を中心に活動したハーゲン宣教師と周囲の人々を中心にその足跡をまとめる。著者は近現代史が専門。中国、台湾、日本、北欧の各都市を巡り、工業化、都市化と宣教の関係を分析し、信徒の生活の場の風景も浮かび上がる。学術的な見識とともに、「心の交流」を重視して、無数の宣教師、牧師、信徒へのインタビューにより、一人一人の出会いの中で教会形成、宣教が進んだ様子が分かる。

【関連記事】

『良心学入門』2018年9月29日
「霊肉二元論」こえた本来の希望 『驚くべき希望 天国、復活、教会の使命を再考する』2018年9月29日
世と教会に生きる姿勢を正す遺産 『聞き書き 加藤常昭 説教・伝道・戦後をめぐって』2018年9月29日

[レビュー3]『旧約新約聖書ガイド』『こども』『登場人物で』『永遠の言葉』『人生を拓く』『55歳から』2018年9月4日
▽週刊クリスチャン新聞は電子版も配信(毎号発行日前々週の金曜日)します▽
有料版(ウェブ版、電子版)ではバックナンバーもご覧になれます。
掲載号一覧→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/掲載号一覧/

ウェブ版→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/

電子紙面版→ http://kotobasha.e-manager.jp/

一部の記事を閲覧できる「無料版」http://クリスチャン新聞.com/ もあります。