10月07日号紙面:『牧師という生き方』『変わらない主の真実に支えられて』『「主の祈り」を生きる』
長い牧会の経験から次世代への貴重なメッセージがまとめられている。
『牧師という生き方』(野田秀著、いのちのことば社、千404円税込、四六判)は戦前生まれ、牧会歴60年以上の牧師が自身の人生と牧師としての教訓を語る。前半は軍国少年として生まれた著者が洗礼、献身、結婚、牧会を通して自らの特性、弱みにも気付かされながら、牧師とは何かを問う。後半は牧会、教会形成の具体的なテーマについて体験を交えて語る。数の問題、都会と地方、表現、教えること指導すること、祈りの生活、誤解、中傷、戦前世代と戦後世代、時代の影響など。
『変わらない主の真実に支えられて―巻頭言抄』(黒木安信著 ウェスレアンホーリネス教団浅草橋教会発行 ヨベル発売 千620円税込 四六判)の著者は長年浅草橋教会を牧会し、ウェスレアン・ホーリネス神学院学院長を務め、2015年に逝去した。同教会で毎月発行した月刊紙の巻頭説教をまとめた。05年から14年の説教を収録するが、配列は月ごと。読み進めると各月の季節感とともに、事件、震災など年ごとの違いも実感できる。題名にある「主の真実」は、ホーリネス弾圧聖会委員を務めた著者の思いでもあり、随所で語られる。
『「主の祈り」を生きるペンギン牧師と祈る「主の祈り」』(後藤喜良著、いのちのことば社、千620円税込 四六判)は祈り方は生き方に関わるとして、祈りの源泉「主の祈り」の魅力を伝え、実践を勧める。1章では、著者が祈りを聖書から学ぶ中で、最終的に源泉として「主の祈り」に行き着いた経験を語る。2章では、主の祈りの観点でイエスの祈りや生き方をたどっていく。3章以降は、「主の祈り」の中の各祈りに分けて解説していく。それぞれの祈りを聖書の全体像の中で解説。その祈りの実践を生活の現場や人間世界の在り方でもとらえ、 祈りの具体例も挙げていく。
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