2018年11月04日号 02面

岩原社長
建築家メレル・ヴォーリズ創業になる近江兄弟社グループにおいて、株式会社近江兄弟社をはじめとする多くの法人代表を務めた岩原侑(いわはら・すすむ)氏が10月18日、近江八幡市内の病院で腎不全のため逝去した。84歳だった。前夜式は10月19日、告別式は20日に、日本基督教団近江八幡教会において深見祥弘牧師の司式により行われた。喪主は妻・和恵氏。
1934年新潟県生まれ。57年新潟大学理学部数学科卒業後、地元の公立学校教員を経て、58年に学校法人近江兄弟社学園(現ヴォーリズ学園)に入職。60年に株式会社近江兄弟社に、62年にヴォーリズ記念病院に転属となった。74年に株式会社近江兄弟社管理部長を経て、翌75年に同代表取締役、同年近江オドエアーサービス株式会社代表取締役。79年から財団法人近江兄弟社理事長、87年社会福祉法人汀(みぎわ)会止揚学園理事・評議員、91年学校法人近江兄弟社学園理事長、99年からは近江八幡商工会議所会頭を務めた。
近江学園中学部の教師として生徒の進路指導に悩む中、キリスト教と出会い受洗した。74年に近江兄弟社が債務超過で倒産すると、翌年代表取締役に就任。再建を模索する中でたどり着いた、創業者ヴォーリズの精神である「信仰と商売の両立の実践」に立ち返り、現在の近江兄弟社へと続く業績回復を達成した。クリスチャンビジネスマンとして、後進に対してヴォーリズ精神を発信し、励ました。
著書に『青い目の近江商人ヴォーリズ外伝』(文芸社)他。