2億千500万人のクリスチャン(世界中のクリスチャンの12人に1人)が激しい迫害を経験しているという現実が、国際的人権監視団体Open Doorsのレポートで改めて認識された。世界福音同盟信教の自由委員会は毎年「迫害下にある教会のための国際祈祷日」を設定し、世界の教会に祈りを呼びかけている。今年は11月4日と11日だ。

 日本福音同盟は、ホームページ(https://jeanet.org)で、スライド、PDFの資料を公開し、各教会で利用できるようにしている。「迫害下にある教会のための国際祈祷日」特設ページ(英文、http://idop.org/web/)では、動画や詳細なリポート、祈祷課題、聖書研究、礼拝式文などの資料を提供している。

 世界の迫害ランク1位は、北朝鮮。2002年から16年連続だ。以下、アフガニスタン、ソマリア、スーダン、パキスタン、エリトリア、イラク、リビア、イエメン、イランと続く。18年レポート調査期間中には、キリスト教信仰のゆえに3千66人が殺害、千252人が拉致、千20人がレイプ・セクハラの犠牲者となり、793教会が襲撃された。

 スライド資料では、迫害ランク上位3か国について祈祷課題を挙げる。北朝鮮は、教会の守り、国全体の癒やしと復興、指導者のため、国家権力やクリスチャンではない家族、友人、隣人による圧力からの守り、牢獄、労働収容所、過疎地にいるクリスチャンのため。

 アフガニスタンについては、家族・隣人からの圧力からの守り、アフガニスタンの信教の自由のため、治安と平和のため。

 ソマリアについては、身を隠すクリスチャンたちはつながりが希薄であるため、弟子訓練の機会を得られるように、犠牲を払ってでも福音を証しする人々を起こすように。イスラム教の人々のため、などの祈祷課題が挙げられた。

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