04バルト
20世紀最大の神学者とも言われるカール・バルトを21世紀の問題意識とともに、紹介する。内容はバルトの神学の形成、社会への対峙、今日における射程。バルトは2つの大戦の悲劇、神学的動揺を経験してきた。国家権力と富が偶像化する問題について、キリスト教会内部にも、社会にも向けて指摘してきた。弁証法神学や『教会教義学』の成立と要点、社会主義や全体主義に対するバルトの対応、バルメン宣言の内容など。教会も後押ししたナチス独裁体制の中で、バルトは「自然神学」を否定したとされるが、著者はバルトの和解論をもとに、 「自然神学」を見直す可能性を見出す。バルトについての詳しい文献案内もある。

『カール・バルト 未来学としての神学』
福嶋揚著 日本キリスト教団出版局 1,994円税込 四六判

【関連記事】
あなたの「居場所」がここに 『いのちあふれる家庭を求めて 安心できる場をつくる』2018年11月25日
悲観せず絶望せず平和つくる『剣を鋤に、槍を鎌に キリスト者として憲法を考える』2018年11月26日
『わたしの信仰  キリスト者として行動する』アンゲラ・メルケル著2018年11月27日
『増補改訂「バルメン宣言」を読む』『野生のキリスト教』『聖書信仰に基づく教会形成』2018年11月28日
『ユダヤ人の歴史と思想』『パウロの弁護人』 『「パウロ研究の新しい視点」再考』2018年10月30日


▽週刊クリスチャン新聞は電子版も配信(毎号発行日前々週の金曜日)します▽
有料版(ウェブ版、電子版)ではバックナンバーもご覧になれます。
掲載号一覧→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/掲載号一覧/

ウェブ版→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/

電子紙面版→ http://kotobasha.e-manager.jp/

一部の記事を閲覧できる「無料版」http://クリスチャン新聞.com/ もあります。