「霊性とは信仰の型」と言います。その霊性を養い、育むために、古来「信仰問答」（カテキズム）が編まれ、教会で用いられてきました。霊性を養うなど、一朝一夕にできることではありません。育むのですから、日々の積み重ねが必要です。そうやって教会は２千年間、信仰のいのちをつないできました。その歴史の中で正しく聖書のことばに触れ、信仰者の内に時間をかけて作られた型は、そう簡単には崩れません。たとえ聖書を読めないような状況の中でも、その型が信仰を支えるでしょうし、聖書を読むことは、その型の輪郭をさらに明確なものにし、時として型に合わないものを鋭く見分けることでしょう。
さて、いのちのことば社は70年をかけてどのような霊性を培ってきたのか。自らを顧みつつ、長い年月教会で用いられてきた霊想書、新しく生み出された聖書日課をご紹介します。

信仰の奥義を体得した１９０人のことばに聴く

聖霊に導かれて歩む366日　

ニック・ハリソン 編
佐藤知津子 訳
四六判　704頁
定価4400円（税込）

オズワルド・チェンバーズ、A・W・トウザー、D・L・ムーディー、E・ M・バウンズ……豊かな霊的生活を生きる秘訣を体得した信仰の先人、約190名のことばを通し、私たちの内に住まわれる神について学ぶ。充実の聖書日課。

　《さわり読み》
あなたの生活がどれほど孤立したものであったとしても、聖霊はあなたとともに、あなたがたのうちにおられて、キリストの臨在に気づかせてくださる。キリストはこのようにして、あなたにご自身を現されるのだ。あなたが気づくたびに、想い起こすたびに、あなたの心の中で聖霊が働かれ、その直接の結果として、あなたは主のご臨在について考え、思い起こし、応えるようになる。
◇
あなたが店や職場や工場や家庭、あるいは路上や旅先で何をするにしても、どのような気持ちでどのような職業に就いていても、あなたがイエス・キリストを想い起こすならば、そのことを可能にするのは聖霊なのだ。
◇
人生では、特殊な状況に置かれてクリスチャンとの交流が断ち切られるときもあるだろう。しかしあなたは、神の御霊が常に自分の内に在って、キリストの臨在に気づかせてくださるという静かな確信を抱いて、そうしたすべての孤独に向き合うことができる。

天地創造から終末まで聖書の全体像がわかる

ジョン・ストット　日毎の聖書

ジョン・ストット著
中台孝雄訳　A5判　720頁
定価3520円（税込）

1年52週で聖書の全体の概観をつかむ聖書日課。創世記の天地創造から黙示録の終わりの時まで、教会暦に基づいて聖書箇所を配列。最も信頼できる聖書教師の一人と評されたストットが、聖書のエッセンスを簡潔に解説しつつ、日々の霊的な糧を提供する。

　《さわり読み》
イギリスの作家・批評家のマーガニータ・ラスキは……こう口にしたことがあった、「あなたがたクリスチャンについて、私がいちばん妬（ねた）んでいるのは、あなたがたの持っている赦しです。私には赦してくれる人など誰もいない」。……赦しこそ福音の中心である。食べ物が身体にとって不可欠であるように、赦しは間違いなく、いのちと魂の健康にとって欠かすことができないものだ。
そこで、主の祈りにおいて次の求めは「私たちの負いめ（負債）をお赦しください」となる。罪は負債と言い換えることができる。罪は処罰に値するからであるし、神が私たちの罪を赦すとき、私たちの負債を免除し、請求もなしにしてくださるからである。
……私たちの父はもし私たちが他の人を赦すならば赦してくださるし、赦すことを拒めば赦してくださらない、と述べられている。これは……神は真に悔い改めた者のみを赦してくださる、そして真の悔い改めの確かな証拠の一つが赦す思いである、ということだ。

弱さと闇を照らす光
月刊「百万人の福音」リニューアルで聖書日課復活

来年１月号から「BIBLE&LIFE」を冠し、リニューアルする月刊誌「百万人の福音」。文字通り「聖書」と「生きる」日々の手助けとなるよう、聖書日課を掲載。１年間執筆を担当するのは、聖望学園で聖書を教える中村穣氏（単立・飯能の山キリスト教会牧師）。「弱さと闇を照らす光～神はあなたを見捨てない～」と題し、月ごとにテーマを設ける。１月号は「現代思想の罠」。聖書日課の掲載は、２０１４年末で一度終了したが、復活を望む声も多く、リニューアルを機に、１日あたり、聖句と200字のショートメッセージというコンパクトな分量で復活した。毎日、たとえ短い時間でも聖書にふれる時間をもつことができるようにと企画したが、少量ながらも、かえって味わい深い内容となっている。

４年で聖書全巻通読
月刊「manna」ディボーション誌の定番

４年間で旧約、新約の各書を交互に読み進め、聖書全巻を通読できるように編集。「聖書 新改訳２０１７」「リビングバイブル」二つの聖書の本文が掲載されている利便性も受け入れられ、教会で、グループで、個人で、広く用いられている。教会学校教案誌「成長」のカリキュラムに合わせ、週末は同じ聖書箇所から学ぶ工夫も凝らされている。

 

時代を越え、読むごとに慰めと希望を得る

いこいの水のほとりにて　　
魂への慰めのことば　

C・H・スポルジョン著
佐藤強訳　A5判　528頁
定価3300円（税込）
※在庫僅少

時代を越えた「慰めのことば」。貧困、犯罪、疫病、孤児であふれかえっていた19世紀のロンドン。厳しい現実の中で失望し、痛む教区民を前に、「説教者の中の説教者」と呼ばれたスポルジョンが実際に語った説教を、366日使える聖書日課として改訂・再編。

 

イエスを乗せた「ちいさなろば」のように、主に従うものへと

ちいろば牧師の一日一章　　
新約聖書篇　

榎本保郎 著
　A5判　312頁
定価3300円（税込）
※在庫僅少

ちいろば牧師の一日一章　　
旧約聖書篇　

榎本保郎 著
A5判　1008頁
定価4950円（税込）

朝の15分があなたを変える。激動の時代を生き抜いた「ちいろば牧師」の命の説教がここに。
主婦の友社刊『一日一章』の普及版（ソフトカバー）。差別語、不快語を書き換えた。次世代に贈るちいろば牧師からのメッセージ。

信仰と霊性を日ごとに新しく

 

こんなときイエスなら何とおっしゃるだろう…

わたしは決してあなたをひとりに
しない　主イエスの声に耳を澄ます366日

サラ・ヤング 著
佐藤知津子 訳　
四六判　384頁
定価2200円（税込）

主イエスが今、あなたに語りかける――聖書を神からの直接のことばとして語り直したユニークな聖書日課。数多くの人々に慰めと励ましを与え、癒しを与えてきた世界的ベストセラー！

主イエスのご臨在がこんなにもリアルに！

わたしはいつもあなたとともに
主イエスの語りかけに聴く366日

サラ・ヤング 著
佐藤知津子 訳　四六判　384頁
定価2200円（税込）

主イエスが今、あなたに語りかける――好評既刊（右記）に続く第2弾。罪赦され、永遠のいのちを与えられた者の人生がどれほど祝福に満ちたものなのかを毎日心に刻み込んでいく、サラ・ヤングの聖書日課。主イエスの立場に身をおいて語る感動のメッセージ。

 

みことばを少しずつ、じっくりと思い巡らす

マタイの福音書
365の黙想と祈り　

篠原明 著
B6判　148頁
定価1540円（税込）

みことばをじっくり味わいたい、神さまとの交わりを深めたいという思いにこたえる聖書日課。各自が霊的な糧を得ることを主眼とし、みことばの短い引用、短い解説と黙想のヒント、祈りで構成された簡潔な内容。ディボーションについてのアドバイス付き。

 

神さまは今日ボクに何を求めておられるの？

神を知る365日forGuys

キャロリン・ラーセン 著
ブルキ羊子 訳　B6判　392頁
定価1650円（税込）

ユース男子のためのディボーションブック。「神様はあなたを愛している」「人を助けよう」……日々、何度もくり返し取り上げられ、読んでいくうちに、「何度も聞いているけれど、実践しているだろうか」と思わされる。「神を知る」ことが何よりも喜びであることを伝える。中学生以上対象（総ルビつき）。

 

女の子特有のさまざまな悩みや疑問に答える

神を知る365日forGirls　

キャロリン・ラーセン 著
ブルキ羊子 訳　B6判　392頁
定価1650円（税込）

ユース女子のためのディボーションブック。毎朝、神様に目を向けて一日を始めることは、きっと学生生活に大きな影響を与えるだろう。日々「チャレンジポイント」が投げかけられ、みことばを実践するようにと励ます一冊。学校での友人関係や様々な話題を取り上げてつづる。中学生以上対象（総ルビつき）。

 

聖書のことばを実生活に適用させるために

天声塵語　一日一想　

折田泰彦 著
　A5判　392頁
定価2420円（税込）

聖書のことばを日常生活、そして自分の生き方に適用するにはどうすればいいのか。日々の忙しさの中で本来ひとつであるはずの日常生活と信仰生活に生まれてしまったかい離をなくすため、短い聖書箇所と日々のディボーションの助けになるよう書かれた、366日のディボーションガイド。

 

クイズ形式で信仰生活の基礎を身につける

こんなときどうする？　
親子ディボーションブック365　

ベッツィー・シュミット 著
ブルキ羊子訳　A5変　416頁
定価2090円（税込）

友だちからいたずらに誘われたら、ママが不機嫌だったら、弟にイライラしたら、そんなとき、あなたはどうする…？
3つの選択肢「ABC」を提示しながら、考えさせるディボーションブック。親子で対話しながら、一緒に聖書から学ぼう！小学校低学年以上対象（総ルビつき）。

 

楽しく学びながら霊的な養いを受けましょう

教えて神さまのこと
366日のディボーションなのにキリスト教百科!?

キャスリン・スラッタリー 著
佐藤知津子 訳　B6判　392頁
定価2420円（税込）

神さま、イエスさまのこと、信仰生活や教理、キリスト教史や信仰偉人伝、教会暦などについて、Ｑ＆Ａ形式で解説。みことばとメッセージとお祈りで霊的な養いを受けながら知識が増やせる一石二鳥の一冊で、プレゼントにも最適。小学校高学年以上対象（総ルビつき）。

 

読みやすくて励まされると、大人からも好評

新版 イエスさまはいつもいっしょ
 366日のみことばとメッセージ

稲垣緋紗子 著
　B6変　388頁
定価2200円（税込）

ディボーションで、家庭礼拝で、みことばに親しむ習慣を育てたい。みことばと、わかりやすくストレートなメッセージで、親も子も祝福された１日をスタート！　総ルビだから、個人ディボーションの習慣を身につけさせるのにも最適。全ページにかわいいイラスト入りで内容充実の一冊。小学校低学年以上対象（総ルビつき）。