【神学校特集】コミュニティーの中で学ぶ 拡大宣教学院学院長 永井信義

新型コロナウイルスの感染拡大のかなり前から、世界各地のいわゆる高等教育機関である大学や大学院などで、インターネット環境の充実にともない、オンラインでの履修、また、学位修得への模索がなされてきました。これまでは「通信教育」と呼ばれてきた方法が、より充実した形で提供されているわけで、技術の発展や環境のさらなる整備によって、より一層魅力的な選択肢の一つとなっていくと考えられます。
コロナ禍におけるオンラインでの宣教の広がりなどは、教会の働き人たちがデジタル世界に関するリテラシーを養うことの必要性を示していますので、神学校でもオンライン教育を経験することは不可欠ではないかと思います。
神学校の役割に関してはさまざまな議論がありますし、さらにはそれぞれの学校によって使命や目的は違うので、すべての神学教育機関に当てはまるものはないかもしれません。ただ、主イエスの弟子を養成することは、教会や宣教団体を含め、神学校にも求められていることです。
主イエスはペテロやアンデレ、ヤコブ、ヨハネに対して「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう」(マタイ4・19)と言われました。最初の弟子たちは「人間をとる漁師」となるために、、、、、

2021年1月3・10日号掲載記事