【関西だより】幸せ分かち合える教会目指して カリスチャペル神路献堂礼拝 会堂内に障がい者の高等教育 「ビジョンカレッジJAPAN」開校

カリスチャペル神路新会堂

京阪中央教会カリスチャペル(大阪府交野市)が宣教60周年を迎えたのを機に、新たな宣教事業をスタートさせた。大阪市東成区にカリスチャペル神路(かみじ)を献堂。今回鉄筋コンクリート5階建ての会堂にインターネット・ラジオ放送局やカフェを併設し、18歳以上の障がい者が高等教育を受けられる学校「ビジョンカレッジJAPAN」を開校し、念願だった福祉事業に乗り出す。総合的な宣教活動を行うミッションセンターとして、今後地域に働きかけていく。3月20日に献堂礼拝を行い、関係者や支援者らが共に祝福を祈った。
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新会堂は1月に移転したMB・大阪バイブルチャーチの会堂だった建物を購入して改装した。献堂礼拝で村上好伸創立牧師は「ここは、賛美、説教が壁や床にしみ込んでいる恵まれた会堂です。カリスチャペルが譲り受け、この日を迎えることができました」と挨拶した。村上創立牧師は、カリスチャペル神路の主幹として、さらに担任として梁東勲(ヤン・ドンフン)牧師が就任した。梁牧師は「若い頃からミッションセンターの働きを目指していました。ここが、弱い人やさびしい人、障がいを持っている人の居場所になればと願い、福祉の働きを始めます。放送や出版を通した宣教活動も進めていきます。この時代に必要な働きを神様に任されたと信じ、祈りながらやっていきたい。皆様のご協力とお祈りをお願い致します」と、意欲を語った。梁牧師は会堂内に開校するビジョンカレッジJAPAN学長も務める。
カリスチャペルの名称には「福祉」という意味が含まれており、教会では長年福祉の働きに取り組みたいというビジョンがあった。実現の契機は「ビジョンカレッジJAPAN」の運営責任者を務める合資会社ステージケアの代表真田明子さんとの出会いだ。

村上牧師(右)と真田さん

同じ東成区に本社を置き、福祉、介護、教育事業を展開するステージケアは、「誰もが幸せに生きられる社会の実現」を目指す会社だ。真田さんは「私はクリスチャンではありませんが、毎朝祈ってスタートしています。障がいのある子どもたちが大学や専門学校のような場で学ぶことで、持っている能力を高め、社会で働ける力を身に付けられたらと願っていたところに、この教会と出会い、第1号のカレッジとしてオープンできました」と、感謝を込めた。真田さんは、カレッジに来る子どもたちが礼拝で心を整えたり礼拝に来る人がカレッジにつながるなど、教会と学校の相乗効果を期待している。学びの場が教会であることに大きな意義を感じているという。
「入学する子どもたちの保護者から、教会で福祉事業をやってもらえるのは安心です、他の事業所のように閉鎖することもないからという声がありました。教会と福祉の働きは共通しています。どちらも、すべての人が幸せに生きるために必要だと思って働いているからです。世の中は様々な人がいます。多様な社会だから、補い合い、助け合う社会でありたい。それをここから発信していきたい。この場が地域に愛され、幸せを分かち合える場になるように願っています」
八尾福音教会の道本純行主任牧師、高砂教会の手束正昭元老牧師、宣教師訓練センターの奥山実所長が祝辞を述べた。村上創立牧師による献堂宣言が行われ、CCNZ大阪教会の高田義三主任牧師が祝祷した。
▽カリスチャペル神路
〒537-0003大阪市東成区神路3ノ12ノ24、Tel06・6975・0055、Fax06・6975・0056、ビジョンカレッジJAPANTel06・6977・8816、Tel090・4294・4806、Eメールinfo@visioncollege.jp【藤原とみこ】