世界に先駆け アジアで宣教協力 JEA ATA/J JLC覚書調印へ
教会、神学教育、神学教育、宣教各分野で本格連携 JEA、日本地区ATA、日本ローザンヌ覚書調印へ
教会、神学教育、宣教の各分野で福音主義諸教会に仕えてきた日本福音同盟(JEA)、日本地区アジア神学協議会(ATA/J)、日本ローザンヌ委員会(JLC)の三者が正式に協力連携を進める。6月7日、静岡県掛川市・つま恋で開催されるJEA総会で覚え書きを交わす。それぞれアジア、世界との連携をもってきたが、今回はじめて情報交換や人的ネットワーク交流などの相互協力を明文化して調印することになる。
このような三者の相互協力覚書は世界的に先駆的なものであり、すでにアジア福音同盟(AEA)、アジア神学協議会(ATA)、アジアローザンヌ委員会では2019年から横断的な宣教会議を共同計画しており、日本での調印はアジア、世界と方向性を共有するモデルとなる。
覚書では、教会と神学教育と世界宣教の各分野の使命を果たすために、互いを尊重しつつ交わりを深め、相互の情報交換と研鑽を促進して、三者の一層の協力を図り、強めていくことを目的として掲げる。この目的を実現するため、①教団・教会・諸団体、神学教育、世界宣教の分野の相互理解と情報交換、②JEA、ATA/J、JLCとの相互研鑽と共通の課題への取り組み、③世界福音同盟(WEA)およびAEA教会会議、国際福音主義神学教育協議会(ICETE)およびATA神学会議、世界およびアジアローザンヌ宣教会議などへの参加や人的交流、④そのほか、前述の目的を達成するために必要な事項で連携・協力をする。
三者協力連携のきっかけはATAの三つの常任国のひとつである日本において、2020年のATA創立50周年を記念する行事の一つとして発案された。「当初はATA/JとJEAの相互協力の確認が相談されていたが、新型コロナウィルス感染拡大によるJEA総会の縮小開催によって延期されたのを機に、JLCを含めた三者の交流が摂理的に実現した」とプレスリリースで語る。