『M・L・キングと共働人格主義』(菊地順著、6千490円税込、聖学院大学出版会、A5判)はキングの活動の背景にある神学思想の形成をたどる。キングの博士論文では科学主義(自然主義)傾向のワイマンと超自然主義傾向のティリッヒを比較しつつ、両者に足りない「人格主義」を主張する。人格主義は神との協働(神人共働論)に発展し、キングの公民権運動の基礎となった。さらに非暴力による愛の共同体のビジョンを考察する。


『平和への道Ⅱ ほのぐらい灯心を消すことなく』(松尾光章著、いのちのことば社、2千200円税込、B6判)は宮城学院中学校・高等学校の教師を務めた著者の説教を集めた第二段。1960年代から2000年代の説教と後半は朝日新聞に掲載された50以上の読者投稿(2012~20年)を収録する。説教では学校行事や時事を盛り込みながら聖書の語る人間、生き方、神、正義などを語る。後半の投稿では、継続的な国会傍聴をもとに脱原発、憲法、安全保障、検察法などの問題で意見表明をしている。キリスト者がどう生きるかを示し、特にキリスト教学校卒業生のフォローを目ざして本書をまとめている。

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