1945年の敗戦と現在まで続く様々な問題を取り扱う東京集会が8月15日にオンラインで開催された。「歴史の裂け目をとらえる 沖縄から見る戦後史再考」と題して滋賀県立大学准教授の大野光明氏が語った。

戦後の「平和と民主主義」でイメージづけられた日本の国民国家の歴史について、逆の状況にあった沖縄から再考。国民国家の歴史が揺さぶられる出来事、状況が「歴史の裂け目」であるとして、様々な境界線を越えて連帯した多様な社会運動に注目した。

「当事者性とは関係性。自分自身がかかえる様々な問題、傷、感性と共鳴させ、張り巡らされた問題の網の目を組み替えて、あるべき社会をめざしていきたい」と話した。

星出卓也氏(長老教会・西武柳沢教会牧師)は「少数者の声を聞くのは、『助けてあげる』ということではない。その声には自分自身を見つめ、立ち位置を確かめるための大事なものがあるのだと学ばされた」と応答した。

最後に集会宣言を発表し、新型コロナウイルス感染拡大への政策、オリンピック・パラリンピック開催による社会の負担、アジアの平和、改憲、沖縄の基地問題、原発問題、外国人労働者問題、教育問題に言及し、いのちが守られることの大切さを訴えた。

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