米国人作家で日本では『小説「聖書」』(徳間書店)シリーズで知られるウォルター・ワンゲリン氏が8月5日に77歳で逝去した。長らくがんで闘病していたが、家族と大学の仲間に囲まれて息を引き取った。

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1944年、アメリカ・オレゴン州ポートランド生まれ。68年、オハイオ州のマイアミ大学で英文学の修士を取得。その後、ミズーリ州セントルイスにあるコンコーディア神学校、セミネックスで学び、70年から91 年まで、インディアナ州のエバンスビル大学で教鞭を執り、77年から85年まで、エバンスビルでグレース・ルーテル教会の牧師となった。黒人が多い街で人種を越えた活動を展開した。91年からインディアナ州のヴァルパライソ大学教授。文学、神学などを教えた。『ブック・オブ・ザ・ダンカウ』で全米図書賞受賞。『すこやかに祈る』、『主の来臨を待ち望む37の黙想』、『十字架の道をたどる40 の黙想』『過去から永遠へ ワンゲリン自伝』(以上、いのちのことば社)。
友人でジャーナリストのフィリップ・ヤンシ―氏は9日に「クリスチャニティー・トゥデイ」電子版に追悼文を寄せ、思い出を振り返り、「説教者と芸術家の両方として、ウォルトは恵みと十字架のテーマを表現するための最良の方法の絶え間ない緊張を持って生きました。牧師として、彼は物語が真実を最も効果的かつ深く伝えることを発見した」と記した。

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