「JCE7」2年前大会「コロナ禍」での宣教協力報告 「始まり」「終わり」考える機会に

写真=福井氏

2023年9月に東海地域で開催予定の第7回日本伝道会議(JCE7)に向けた2年前大会1日目(JCE7実行委員会・プログラム局主催)が9月17日にオンラインで開かれた。「コロナ禍での宣教協力」のテーマで日本福音同盟(JEA)加盟団体で実施した「アンケート分析」、教団教派や青少年宣教団体の実例が発表された。(2面に関連記事)【高橋良知】

 

「アンケート分析」は福井誠氏(JEA宣教委員会宣教部門)が発表。千984教会中回答は340教会であり、調査は限定的であると説明した上で、「コメントなどが参考になる」と話した。全体として「対応に揺らいだ教会、この時を機会として変化に対応した教会に分かれた。事態が長引くにつれて、コロナ以前から教会に語られていた礼拝、宣教、交わり、牧会の本質的な在り方を問う方向になっている」と概観した。

感染拡大への初期対応について「判断根拠は聖書だが、各団体としての方針・対策の通知の在り方や近隣との関係はどうか。東日本大震災時には、特に福島の教会などで、現場の牧師に判断をゆだね困難な状況を抱えたことがあった。コロナ禍以後もさらなる想定外の事態にどう対応するか考えておきたい」と勧めた。

 

ウェブ礼拝は、小規模教会では導入した数や対応できる人材が少なかった。新来会者への影響は大規模教会ほど大きかった。一方どの規模でも1割の教会で、新來会者が増加していた。「コロナ以前からのかかわりもあるかしれない。1年後に再調査すれば影響がはっきりする」と述べた。献金については半数の教会が減少したが、1割の教会で増加。「このような時こそ支えようと体制が整ったところもある」

礼拝については、「対面、オンラインにかかわらず、ちがう場所でも神の前に伏し、同じ御言葉、信仰、祈り、賛美、献身に立ち、一つ心になって神に捧げているか」、牧会については、雑談だけでなく聖餐をしたという牧会訪問の例を挙げて、「キリストの下に皆を一つに集めるという牧会の本質を考えさせられる」、宣教については、「イベントに人を集められないが、一人一人が様々なかかわりをもつ。もしそこで証しする機会をもてなければ、コロナ禍以前からの問題がある」と語った。

地域社会との関係について、クラスター問題に触れ、「自分たちだけが賛美、交わりをできればいいということでは、教会も地域社会の中に存在しているという意識を欠く」と述べた。

「JCE6では『リビジョン』(見直し)が提唱されたが、むしろリセット(再設定)の機会ではないか。今こそ新しいことに取り組んだり、おかしいと思っていたことを終わらせることができるのではないか」と話した。

JCE7プログラム局の立場で「JCE7宣言文(誓約文)」についても説明した。「従来は神学者に一任したが、より現場からの声を集め、それを神学的に吟味してまとめていきたい」と語った。

 

教団教派・地域国境こえた取り組み

宣教協力の事例として日本同盟基督教団からは理事長の朝岡勝氏が話した。国内宣教では従来実施していた開拓教会向けのキャラバン伝道をZoomで開催した。「通常一チーム5、6人だが、オンラインでは30人くらいが集まり、共に集会ができ、励まされました」

国外宣教では、宣教師の派遣式をZoomで開催した。「通常一堂に集えない他国の宣教師も参加できた。オンライン宣教報告会も実施され、このツールを通し、宣教地を近く感じました」

次世代宣教ではオンラインキャンプを実施。「若い人の順応性は高い。大人も元気づけられました」

「新しいことにどんどんシフトしたくなるが、このような時こそ、歴史や聖書に学び、落ち着いて思索するのは無駄な時間ではない」と勧めた。

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団からは理事・事務局長の三箇義生氏。祈りの取り組みとして、全世界150か国以上のネットワークで、各国の祈祷課題を挙げてオンラインで祈った「グローバル祈りのコンサート」を紹介。「各国の状況を知り、共に祈れた大きな励ましでした」

献金の取り組みでは、教団サイト内に献金のシステムを導入し、海外、災害、キャンプ、オンライン集会などのための献金に利用。遠隔地にある母教会のために献金した人もいた。

賜物についての取り組みでは、賜物と奉仕の機会をマッチングするシステム「AGギフトバンク」を構築。奉仕者が登録し、教会が奉仕依頼できる。それぞれにガイドラインを添える。「コロナ禍前からほしいと思っていたシステムだった」と話した。

東海地域の次世代宣教協力「Mission&U」について森山剛氏(CCCスタッフ)が報告。2017年の東海宣教会議をきっかけにCCC、キリスト者学生会(KGK)、hi-b.a.(高校生聖書伝道協会)の協力で始まり、18年にも集会開催。19年に地域の牧師も加え「Mission&U 実行委員会」を立ち上げ、20年はZoomで開催した。今年10月30日にも開催予定だ。

続けてCCCの取り組みを森山氏が説明。ホームページをクリスチャンITコミュニティーの協力によりリニューアルし、対象を明確にした見せ方を工夫した。海外宣教の取り組みもオンラインで実施した。名古屋ではクリスマスにイベントを告知し、クリスチャンではない学生がバイブルスタディーにつながった。札幌で新たな開拓を準備し、オンラインでの交流を始めている。


hi-b.a.は川口竜太郎代表が語った。オンラインでは一方的に大勢に配信できる「プッシュ型」、関心を持った人が検索して見に来る「プル型」という二つの方法を組み合わせて取り組む。LINE、フェイスブック、インスタグラム、YouTubeでの例を挙げ、集会に誘導できる流れを説明した。


KGKは吉澤慎也副総主事が報告。Zoomで海外と交流した例のほか、ワールド・ビジョン・ジャパンの協力による「マタイ25章チャレンジ」を紹介した。7日間、世界の貧困や紛争の中にいる人の状況に似せた取り組み(ランチを抜く、水だけで過ごす、床の上で寝るなど)を自宅で実践した。「遠い海の向こうに思いをはせ、理解を深めた」と述べた。

24日にはJCE7開催地委員会主催で2年前大会2日目が講演「東海の宣教の歴史」を中心がオンライン開催された。

JCE7は23年9月19~22日に開催予定。毎月19日を「JCE7祈りの日」とする。11月23、24日には東日本大震災から10年を記念し、全面オンラインでJEA宣教フォーラム・福島2021を開催。22年9月には「1年前大会」を開く。