親の思いがプレッシャー?「クリスチャン2世について考えよう」つむぐ 老松さん
4歳から14歳の世代への伝道と信仰成長を推進する「4/14(フォーフォーティーン)の窓運動」。これを関西で進める関西フォーラムサーバントチーム主催の関西フォーラム2021「会いたかった! 君に!」が、10月30日に開催された(11月14日号既報)。多様な分科会の内容を伝える。
分科会4「CSお悩み相談室 ~クリスチャン2世について考えよう~」 ミニストリーつむぐ主宰 老松望さん
親の思いがプレッシャーに
関西フォーラムサーバントチーム担当で行われたこの分科会は、サーバントチームから「DJピーチ」こと小寺桃子さん(MB教団スタッフ)、お悩み相談者として太田真実子さん(石橋キリスト教会副牧師)、質問回答者として老松望さん(大阪聖書学院講師、ミニストリーつむぐ主宰、元KGK主事)の三人による人気ラジオ番組の公開収録という設定で行われた。
最近になってテレビで宗教2世がテーマの特集番組が組まれたこともあり、特殊な環境下に置かれているクリスチャン2世について理解し、教会教育を考える必要もあるのではないかという問題意識から、この分科会が設置された。
出演者たちの経験から、幼少の頃に「日曜日何してた」と友だちに聞かれて返答に困ったことや、自分で選んだわけではない環境の中で両親の空気を読まなければならないことなどが「嫌だったこと」として挙げられ、リアルな声に会場もわいた。
また1世である親が通ったのと同じ経験をして救われるはずだと無意識的に思われていることが、2世にとってプレッシャーやコンプレックスになることなどもあり、今子どもを育てている自分自身も気を付けなければならないと感じていることなどが分かち合われた。
部活動の問題にも触れ、日曜日に活動が入るような部に入らないようにと促す親に対し、自分の居場所を奪おうとしていると感じてつまずいてしまうことがあるケースが紹介され、子どもの気持ちに本気で向き合うとはどういうことかと問題提起がなされた。
集会の最後には、会衆から質問や感想を募る時間があり、普段聞くことができないリアルな声から、自分が向き合うべきことを教えられたなどの感想が述べられた。これからも、実際の次世代の声を聞くことを怠らずに、教会全体でこの問題に向き合っていく必要がありそうだ。(レポート=大澤恵太)