プシェムィシル中央駅2番プラットホームで演奏するソルナムさん(写真提供=ハンガーゼロ)

 ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)親善大使で、フルート奏者のソン・ソルナムさんが3月5日頃にポーランドに入り、ウクライナから命がけで避難してきた難民を励ますため、演奏活動を行っている。
 7日、韓国メディア「聯合ニュース」のウェブサイト(韓国版)では、「今、ウクライナ国境では〜難民の憂いを癒す韓国人フルーティスト〜」と題し、ポーランド国境都市プシェムィシル中央駅のホームでソルナムさんが演奏する様子を伝えている。(韓国版記事と写真はこちらから

 記事では「プシェムィシル中央駅2番プラットホームはフルートの旋律でいっぱいだった。緊張しながらちょこちょこと歩いていた数人のウクライナ難民は、しばらく足を止めて耳を傾け、ある人は携帯電話のカメラに収めたりした。寒さに耐えるため、毛布で体を巻いてベンチに座っていたあるウクライナ少年も、関心がある目で演奏者を見守った。思いがけない異邦人の演奏に何人かは感情に耐えられず涙を流した」と演奏時の様子を紹介。
 演奏後の取材でソルナムさんは「戦争のニュースを見てポーランドに行って、子どもたちを慰めたかった」「ここにいる子どもたちは大半が父親と離れて国境を越えた。 心理的に不安かもしれない。音楽がこの子たちの心を癒やしてくれると願っている」などとコメントを寄せている。
 過去の慰問活動として、2011年の東日本大震災の時にも日本で74回の慰問公演をしたこと、ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)親善大使として活動を続けていることも紹介されている。

 ソン・ソルナムさんは、6日の日曜日には教会で慰問演奏などを行ったほか、今後もしばらく滞在し、ウクライナ国境近くを訪れ、演奏などを通じて難民を励まし続けるという。

 ハンガーゼロウェブサイトの活動報告で、演奏の模様が視聴できる。URL https://www.hungerzero.jp/activity/archives/202203/003424.html

ウクライナ難民の子どもに縦笛をプレゼント(写真提供=ハンガーゼロ)