写真提供=OBJ

国際NGOオペレーションブレッシング(OB)は、現地パートナー団体とともに、ウクライナ東部紛争地帯での支援活動を2014年から実施。今回のウクライナ侵攻でも、緊急支援を実施してきた。3月5日にはOB国際災害救援チームがポーランドの国境付近に到着し、難民支援を開始した。

 

支援金などを寄付やクラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/view/469660)などで募っている。

ポーランド、モルドバ、ハンガリーなどの周辺国で緊急支援にあたっているヨーロッパ支部・アメリカ本部の活動を支援する。地域コミュニティを支援するための発電機や燃料を購入し、地元教会に設置された。

ウクライナ東部の都市では長期的な食料配布プログラムを実施しており、毎月60人以上の子どもと大人に数千食を提供する予定。西部、周辺国では関連団体が訓練センターを整備して避難民を迎える。

オペレーションブレッシングジャパンはホームページ(https://objapan.org/)で、動画を交えたリポートで現地の状況を伝えている。以下は9日までの概要。

1日、ウクライナ現地スタッフは14年から平和を希求して活動してきた思い、今回の侵攻についての悔しさをにじませ、「突然、彼らは本格的なロシアの侵略の最前線に立ち、戦争に巻き込まれました。残念ながら、今では多くの人が負傷または死亡しているのが現実です。多くの人々は、愛する家族、友人や家、日常生活を一瞬にして失った」と住民を思いやった。避難が難しい、病気の人、経済的余裕がない人への支援の必要を訴えた。

4日には、避難民が集まるウクライナ西部の都市リビウからスタッフがリポート。避難のエピソードとともに、ポーランドへ向かうバスに乗り込む人々の様子、志願兵として残る男性たちの様子なども伝えた。「命からがら逃れてきた人々に自宅を解放したクリスチャン家庭や、オフィススペースを難民のための仮設部屋に変えた教会もある」として、クリスチャンコミュニティーの支援の取り組みも紹介した。

5日には、OBのチームがポーランドに到着し、衛生用品キットを提供。「物資とともにお届けする愛と思いやりを通し、彼らの生活に価値をもたらし、悲惨な状況に変化をもたらすことができる」とスタッフは勧めた。

9日は、ポーランド、ウクライナ国境付近で渋滞や行列をつくっている避難民の状況と、人々の声を伝えた。男性は国内に残り、避難する母親と子どもたちを見送る状況、故郷を離れる不安、「子どもたちのために強くいないといけない」という親たちの思いが告げられた。

 

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