写真=ウクライナ出身のナタリヤ氏准教授。沖縄キリスト教学院提供

 

77年前に地上戦で多くの命を失った沖縄からウクライナの平和への希求が表された。沖縄キリスト教学院では、同短期大学にウクライナ出身の教員がおり、連帯の思いを共有。軍事基地が集中する同県に所在する大学として、今後の安全保障の変化への危機感もあらわにした。

同学院では宗教部が中心となり、3月7日、同チャペルで教職員50人が集い、「ロシアのウクライナ侵略に反対する平和礼拝」を執り行った。沖縄キリスト教学院大学・沖縄キリスト教短期大学学長の金永秀氏が「ウクライナの平和を訴える緊急声明」を発表。

かつて住民の四分の一以上が犠牲になった沖縄戦の記憶を振り返るとともに、ウクライナ侵攻の武力行使の即時停止を求めた。同学のウクライナ人教員の思いに寄り添い、情勢を危険視。「世界の平和的潮流と思想と教育が失われ」、「沖縄米軍基地を中心にした南西諸島の軍備強化の動きが加速」することも懸念した。

礼拝後、ウクライナ出身の同学准教授のポドリヤク・ナタリヤ氏が苦しみや悲しみを打ち明け、出席者も涙したという。「ウクライナ平和支援献金」も開始し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と、ナタリヤ氏とつながりのある難病を抱えるこども専門病院「キエフ市立子ども神経外科センター」への支援を計画している。

同大学ホームページで報告している→ https://www.ocjc.ac.jp/

 

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