環境問題についての初の政府間会議「国連人間環境会議」が1972年にスウェーデン・ストックホルムで開催されて50年になるが、気候危機、海洋プラスチック問題など喫緊の課題が山積みだ。
50周年を記念した国際会議「ストックホルム+50」が6月2、3日に開催され、この中で世界教会協議会(WCC)や世界福音同盟(WEA)を含む多様な宗教関係者は「水危機」をテーマに会議を開いた。声明「信仰の価値観と到達─環境政策への貢献」では、特に「貧しく社会から取り残された人々」の危機に焦点を当て、宗教者が公共の場で果たせる具体的な行動を挙げた。WCCがホームページ(https://www.oikoumene.org/)で報告した。
WEAは3日、福音的な気候危機対応団体と協力し作成した音楽アルバム「Climate Vigil Songs」を同ホームページ(https://worldea.org/)で紹介した。
音楽は著名なクリスチャングループ、ポーターズゲートワーシッププロジェクトが担当。神の被造物への愛と、それらをケアする人間の責任を強調し、クリスチャンと善意ある地域コミュニティーが共に気候危機を直視し、行動を起こすことを促す。climatevigil.org /albumおよび主要なストリーミングサービスで視聴できる。各曲は礼拝で使用されることを意図して、多様なキリスト教伝統を踏まえた内容とスタイルになっている。
クリエイティブディレクターのアイザック・ワーデル氏は「神の創造の美しさと不思議、特に神がこの世界で働いていることを伝えたい。環境悪化については私たち全員に責任がある。地球の荒廃を嘆く歌を書いたが、単なる政治的表明ではなく、霊的、聖書的な表現だ。この問題について人々の行動を促したい。神はすべてものを回復される。神の国が、天にあるように、地にも来ますように」と勧めた。

クリスチャン新聞web版掲載記事)