「平安の子」を探して 教会未設置町村を訪ねる 寄稿・緒方 賢一 奈良福音教会牧師
教会未設置町村を訪ねる 「平安の子」を探して 寄稿・緒方 賢一 JEC 奈良福音教会牧師
5月末、「平安の子」を探しに、奈良県の教会未設置町村へ出かけました。
私たちの教会のブランチである「五條福音チャペル」(奈良県五條市)は、現時点で、県の最も南にある教会です。しかし、奈良県の地図を見ると真ん中より上。これが意味するところ…。これ以南は教会未設置町村だということです。
約2年前、私と妻に、その南部の町村で何かできないかとの思いが与えられ、導きを求め始めました。数か月後、ある先生が、奈良県内の牧師会で突然「南部の地域に、先生方と何かできたらいいですね」とひと言。時が来たのかと思いましたが、何も進展しませんでした。しかし、何かのサインだと感じ、「教会未設置エリア地図」(日本地方宣教ネットワーク)を基に祈祷会で祈り、週報に町村名と情報を掲載し、教会を挙げて祈り始めました。半年後、事が動き始めました。私が参加している「教会指導者研修」(アジアンアクセス・ジャパン)の一環として、熊本県で教会間協力の下で取り組まれている「平安の子探し」を体験することになったのです。
「平安の子探し」とは、ルカの福音書10章にある、イエス様がこれから行く予定の町や場所に弟子たちを遣わされた時に示されたガイドラインです。すでに心が開き、渇いている、将来のその地域における「収穫のための働き手」である「平安の子」を探すべく、祈りつつ家を訪れるというものです。種まきのための「訪問伝道」ではありません、、、、、
(2022年9月4日号掲載記事)