10月23日号1面:伝団協「秋のフェスティバル」3年ぶり対面開催
大田裕作氏「パンを投げれば後の日に見出す」
故・小坂忠氏のステージ映像も
伝道団体連絡協議会(伝団協)主催による「秋のフェスティバル」が10月10日、東京・千代田区神田駿河台のお茶の水クリスチャン・センターの会場とオンラインとの併用で開かれた。当日は、一般財団法人日本国際ギデオン協会(以下・ギデオン協会)と福音ネット伝道協力会によるロールプレイ、今年4月に召されたゴスペルシンガーの小坂忠氏に感謝し、ミクタムレコード株式会社が小坂さんの賛美映像を上映。大田裕作氏(アンテオケ宣教会総主事)が基調講演した。
伝団協には現在、文書・メディアなどの媒体を専門とする団体や、学生・ビジネスマンなど対象別の団体など25団体が加盟。毎年恒例の「秋のフェスティバル」はコロナ禍で、昨年、一昨年はオンラインのみでの開催だったが、今年は3年ぶりに対面で行われた。
最初に伝団協代表の姫井雅夫氏(総動員伝道代表、日基教団・赤坂教会牧師)が挨拶。「伝道団体はキリストの身体の中の身体。一つになればキリストの家族となる。伝道団体の中にこ
んな人がいるんだということを知っていただく機会になればと期待している」と語り、祈りをささげた。
最初に、ギデオン協会のメンバーが壇上に上がり、聖書配布の現場をロールプレイ。「無料です。どうぞお読みください」という掛け声に反応し立ち止る人、素通りする人、聖書を手に取ってくれる人など様々だ。関心のある人には、メンバーがヨハネの福音書3章16節を開いて個人伝道するシーンも。スタッフの一人は「私たちは聖書を配るだけでなく個人伝道も使命としている」と語った。
続いて、オーディオドラマをはじめ、オーディオ福音コンテンツを制作しウェブサイトで発信する福音ネット伝道協力会(小川政弘代表)が、ドラマの台本読み合わせの様子を披露した。
また「小坂忠先生に感謝して」と題し、生前の小坂氏のステージ映像を見るとともに、一緒に賛美し主の御名を崇める時を持った。長年、小坂氏の賛美活動を支えてきた妻の小坂叡華氏(ミクタムレコード株式会社代表取締役)は、「最期まで自分の役割、勤めを全うした。凱旋だなと思った」と故人を偲んだ。
大田氏は伝道者の書11章1~6節から「パンを水の上に」と題してメッセージ。「ここでは、ひたすらパンを投げることを意味しているように思える。『ずっと後の日になって、あなたはそれを見出す』(1節)とあるが、これは先のことは分からなくても、語っておられる方を信じて前進せよ、ということ。宣教も『パンを水の上に投げる』働きであると思う」
「宣教には犠牲が伴う。まるで徒労のように感じる時もある。しかし、時が良くても悪くても熱心であれ、というのが、神様の私たちへの委託だ。宣教はバトンリレーでもある。忠さんの映像を見たが、このバトンを受け取って走りたいと思った。サタンは『日本は宣教が難しい。中国、韓国、インドネシアがリバイバルしても日本は違う』と言う。だが、パンを水の上に投げ続ければ、必ず後の日に見出す。伝道団体同士がますます緊密に祈り合い、前進していきたい」と結んだ。
(クリスチャン新聞web版掲載記事)