東アジアの青年キリスト者たちが一堂に集まった

日本「無牧のため」韓国 「神の正義」中国「恐れず証し」香港「人材流出」 東アジアの青年ら共に祈る

社会人や学生らが集い、語り合った

今回は2泊3日で企画され、初日のオリエンテーションでは2018年大会で採択された「東京宣言」を一同で読み上げるところからスタートした。日本在住の日本、韓国、中国三か国の牧師がメッセージし、各国の青年の代表が祈りの課題を挙げ、一同で祈り合った。日本からは、①帰国者たちが教会につながるように、②新型コロナ禍にあって教会がしっかり立っていけるように、③神が特に無牧教会をあわれんでくださるように、④旧統一協会と一括りにされて苦しい思いをしているキリスト者たちに励ましが与えられるように、という四つの課題が挙げられた。

韓国からは、①次世代が目の前の成功を重視するのではなく、しっかり神に心を向けて生きていけるように、②特に政治、教育で聖書の価値観が大切にされ、神の正義のなされる社会になるように、③300万人を超える外国人たちに愛の福音が伝えられ、教会が外国人に仕え支えていけるように、④1907年に平壌で起きたリバイバルのように北朝鮮が自由に神さまを賛美できる日が来るように、という祈りが捧げられた。

中国のための祈りでは、①様々な管理による不安や恐れの中にいるキリスト者たち(特に監獄にいる牧師たち)が人を恐れず神を証ししていけるように、②世界宣教に携わるキリスト者たちが訓練を受け、世界に遣わされていくように、③若いクリスチャンたちが家族と関係を回復し、大胆に福音を伝えていけるように、④自由が制限され106万人が海外に移住した香港で牧師、スタッフが興されていくように、という祈りが捧げられた。

二回の朝の礼拝でも信仰のチャレンジを受け、最後の出発礼拝では2011年以来リードしてきた韓国のイ・スンジャン氏(アルママウル教会牧師)が、マタイ6章9~10節から「御国を来らせたまえ」と題し、東アジア三国が世界の祝福となるように、一同に熱く語られた。

期間中は、10のグループに分かれ、グループごとに3分ずつのプレゼンを作り上げた。「花も」や「イエス愛します」などを日中韓それぞれの言語で賛美したり、趣向を凝らしたスキットなどが発表された。さらに、韓国が世界宣教に貢献し、中国が情熱を、日本が誠実さをもって宣教していく姿勢を尊敬する思いを共に受け止め合った。

異なる言語で一斉に賛美したこと、そして心熱く祈った際の〝鳥肌もの〟の感動を一過性のものにせず、グループごとにラインなどで互いにつながっていくことも、すでに始まっている。来年2月に韓国で第14回大会が開催される予定。韓国側の実行委員会も立ち上がっている。(レポート・永井敏夫=大会運営委員、J. Clay Mission Network

2023年03月26日号掲載記事)