新栄教会が創立150周年 記念礼拝・コンサート開催
東京で最も歴史のあるプロテスタント教会の日本基督教団新栄(しんさかえ)教会(一之木幸男牧師)=東京・目黒区中町1ノ6ノ16)がこの9月20日、創立150周年を迎えた。17日、新栄教会創立150周年記念礼拝と記念コンサートが同所で開催された。
同教会は1873(明治6)年、アメリカ長老教会宣教師デビッド・タムソンの指導の下、築地居留地六番地(現・中央区明石町)でキリスト者男女8人が、東京基督公会と称し教会を組織した。タムソンは1880年まで仮牧師を務め、また初期の信徒たちは伝道に燃え、東京に幾つもの教会を設立。以後7年間、築地で福音宣教に励んだ。
第二次世界大戦末期、空襲対策による強制疎開により、築地から目黒の地に疎開。1945年4月、現在の場所でもある下目黒の旧慰廃園礼拝堂に移転。慰廃園は、1894年(明治27年)から1942年(昭和17年)まで、プロテスタント系の慈善団体「好善社」が運営していたハンセン病療養所だ。
当日の記念礼拝では、キスト岡﨑さゆ里氏(アメリカ改革教会宣教師)がイザヤ書49章1~6節から「あなたを国々の光とする」と題してメッセージ。午後の記念コンサートでは、「アイルランド音楽の調べ」と題して、アイルランド音楽演奏家の安井マリさんのティンホイッスル&アイリッシュフルートと、梅田千晶さんによるアイリッシュハープの共演があった。お昼の時間には、同教会長老の中島耕二氏(学校法人フェリス女学院歴史資料館研究員、NPO法人築地居留地研究会理事)が、パワーポイントを使って新栄教会の歩みを説明した。(詳細は本紙で)