修学院フォーラム「エネルギーを考える」第11回 ③ 「剣を鋤に」営農型太陽光発電の実践
「『破局』は何としても止めたい。私は原発事故を経験し、避難、廃業をし、当時のことは涙なしには語れない。哲学、デモ、再生可能エネルギー、何でもいいからアクションを起こして阻止しよう」。初日の『破局』の議論を受けて近藤恵氏(二本松営農ソーラー株式会社代表取締役=写真=)は語った。
「原発回帰か再生エネルギー活用か 私たちはどんな世界を目指すのか?」をテーマにした、2023年度修学院フォーラム「エネルギーを考える」第11回(日本クリスチャン・アカデミー 関西セミナーハウス活動センター主催、7月)を紹介する第3回。2日目前半は近藤さん出演のドキュメンタリー映画「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」(小原浩靖監督、2022年)が上映された。
映画は14年に関西電力大飯原発の再稼働を差し止めた、当時の福井地方裁判所裁判長、樋口英明さんを追う。加えて福島県の近藤さんら、農家たちの実践も映す。
無教会・あだたら聖書集会で讃美歌372番が歌われるシーンが印象的だ。近藤さんも「剣を鋤に」(イザヤ2・4)の言葉を紹介しつつ、農業、エネルギー、地域格差、世代間格差の解消につなげたいという思いを伝えている。
上映後の講演では、「天災以上に危険なのは人間の悪意」という福島県民の声、「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言」という二宮尊徳のものとされる言葉(内村鑑三説が有力)、日本の裁判官の体質、投票率・政治意識の低下、など原発をめぐる日本社会、倫理の課題に触れた。
「地域エネルギー需給データベース」により「風力、太陽光だけでも日本のエネルギー100%自給できる」ことを明らかにし、自身が取り組む営農型太陽光発電について説明した。
営農型太陽光発電は、、、、、、
(2023年10月08日号 02面掲載記事)
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