ケニア、コイノニア教育センター20周年 市橋宣教師夫妻そろって来日、講演
市橋隆雄・さら宣教師夫妻がケニアで主宰する「コイノニア教育センター」が、創立20周年を迎えた。今年7月には現地で記念礼拝が行われ、日本からも支援者らが訪問した。(9月6日にレポート掲載)
9月23日には「市橋隆雄先生・さら先生を囲む会」が、東京都千代田区・お茶の水クリスチャン・センターで開かれた。
市橋夫妻は1988年にキリスト品川教会から派遣され、97年に幼稚園と教会を開設。2003年にナイロビのキバガレ・スラムの子どものために開設した幼稚園が、同センターの始まりに。現在郊外のマイマヒウに移転した施設は、16年に土地を購入、19年に建設を開始。20年にはクラウドファンディングにより電気が開通、敷地内での給水も可能に。コロナでの休校を挟み、現在も教室や寮の増築が続く。
会では、7月の訪問ツアーの参加者が報告した。天野彦太さんは、記念礼拝や施設についてレポート。「生徒と先生の努力によって、学校生活と学習の質が高められている」と報告した。田辺ななさんは、小学生クラスでのボランティアや、高校生同士での交流を通して「先生が信仰をもって生徒を支えることが、生徒の成長につながっている」と感じたという。
2009年に現地を訪問しフルートレッスンを行った紫園香さんは、生演奏と、フルートの密輸商に間違われた逸話も披露した。
隆雄氏はルワンダで、虐殺されたツチ族の骨が屋外に積まれているのを見、エゼキエル37章の「枯れた骨(共同訳)」を 思い出し、センター建設のビジョンを示されたという。マイマヒウで大地溝帯の谷底に立った時、「まさにそこがその場所だ」と確信。直ちに資金が集まり始めた。神様の計画は必ず成ることを証しした。
さら氏はセンターの使命について、望まれずに生まれ、育児放棄や体罰の中で育ち、自己肯定感が低い子どもに「あなたは神に愛されている大切で特別な存在」であることを伝えることだと語る。神と人とのために働くサーバントリーダ ーになることと、神様の造られた世界を見て堂々と生きることを、子どもたちに願っている。「コイノニア」の語意を「自分たちの中にあるものを差し出し分かち合うコミュニティー」と説明。イエス様の生き方に学ぶことをカリキュラムに組み入れているという。
生徒の母親の就業支援「コイノニア・ソーイング・プロジェクト」で生産されたグッズも販売された
日本での支援窓口である認定NPO法人ケニア・コイノニア友の会ジャパン代表の大井満氏は、これまでの活動支援への感謝と、継続的な協力を要請した。
寄付方法などは、
URL: https://kenya-koinonia-japan.jimdofree.com/
から。
【間島献一】
(2023年10月29日号 04面掲載記事)
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