「神の計画でこの子が家族に」 イノウエ氏

イノウエ氏

日本でチャーチ&ホームスクーリングを推進する「チア・にっぽん」(稲葉寛夫代表)は、「チア・にっぽんコンベンション2023」を10月13、14日、東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで、20、21日、大阪府高石市の大阪羽衣青少年センターで、3年ぶりに開いた。同コンベンションでは、80余りの基調講演・分科会を開催し、700人が参加した。うち、ジョイス・イノウエ氏(チャイルドDミニストリー代表)の講演の一部を紹介する。

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イノウエ氏は、学習障害の専門家として40年あまり従事。自身3人の子の2人の聴覚・視覚などの情報処理困難を訓練・克服させた。来日は今回で9回目。分科会では、「神様からいただいたメッセージ」と語る障害のある子どもの教育、弟子訓練、愛する際の「10の掟(おきて)」を紹介した。

第1戒:あなたは、神のご計画のゆえに、この子どもがあなたの人生に置かれたということを知らなければならない(エレミヤ29・11)。

第2戒:あなたは、私(神)のほかに、ほかの資源や戦略があってはならない(出エジプト20・3)。

第3戒:自分自身で子どもを診断してはならない(箴言1・5)。

第4戒:あなたは子どもの「ワクワク」を妨げてはならない(マタイ18・10)。

第5戒:あなたは自分自身をいたわりなさい(完璧主義は毒)(Ⅱコリント12・9)。

第6戒:あなたは子どものいちばん大きな必要を知り助けなければならない(Ⅱペテロ1・3)。

第7戒:あなたは、子どもの意欲をかき立てることと、子どもの心をくじくことの違いを知らなければならない(コロサイ2・2、3)。

第8戒:あなたは、自分の子どもがいちばん学びやすい方法を理解し、その方法でずっと教えていかなければならない(詩篇139・14)。

第9戒:あなたは、単に都合が良いことだけでなく、必要なことを教えなければならない(詩篇119・66)。

第10戒:あなたは、自分の子どもに、わたし(神)のことを教えなければならない。わたしのほかに他の神々があってはならない(ルカ10・27)。

第1戒については、「子どもたちを神の視点で見ることが重要。これは、災いではなく平安を与える、あなたのための計画だ。神様はこの子を通し、あなたを母親、教師として、忍耐する、委ねることなどを学ばせ、成長させようとしている」。

第2戒では、「子どもたちが傷つき、その子を私たちがどう手伝えばいいか分からない時、情報を得ようとする。実際に何千もの情報が飛び交っている。だが、神様以外のところに情報を求めるならば、必ずバーンアウトしてしまう。神様は必ず学習障害が治ること以上のものを用意しておられる」。

第3戒では、「学習障害は様々な症状が重なって現れることが分かっている。もしあなたが学習障害の専門家でないならば、診断は避けるべきだ。私たちが語る言葉も気をつけないといけない」。

第4戒では、「『ワクワク』とは興奮しているのとは違う。親に知らせたくてたまらない、何かを見せたいといったワクワク感だ。そういう時に限って忙しかったり、疲れたりしている。でも、それを妨げないでほしい」。

第5戒では、「恐れや不安から『完璧主義』になると消耗して自責につながる。御言葉により子の必要にフォーカスし、祈りと誠実な神の助けによって、私たちの不安と恐れは神の平和に置き換えられる。子にとって『主の手、足、声、心、臨在になる』ために自分をいたわりなさい」と語った。

講演DVDの問い合わせはTel042・318・1807、チア・にっぽん事務局まで。

2023年11月19日号07面掲載記事)