韓国でJEA代表とKEF代表らと交流した

 

日本福音同盟(JEA)は、4月10~12日に10年ぶりに公式に韓国福音主義協議会(KEF)を訪問した。今回の韓国訪問団は、水口功理事長(東京フリー・メソジスト教団)、石田敏則前理事長(シオン・キリスト教団)、井上義実前理事(日本イエス・キリスト教団)、岩上敬人総主事(イムマヌエル綜合伝道団)の4人で構成された。JEA国際渉外室のチョ・ヨンサン先生ご夫妻(石巻オアシス教会)が通訳として同行した。

公式訪問のきっかけは第七回日本伝道会議(JCE7)でのJEAとKEFの懇談会だった。JEAはJCE7に世界福音同盟(WEA)総主事をはじめ、KEFから4人のゲストを招待した。それに応答して、JCE7ではKEF会長、事務局長などリーダーの先生方4人をお迎えして交わりの時をもった。

その後、KEFから今度はぜひJEAのリーダーを韓国に招待したいと申し出があり、今回の公式訪問が実現した(ちなみにKEFは教団、教会の連合ではなく、福音派牧師のフェロシップ団体で、アジア福音同盟に韓国を代表して加盟している)。

JEAは以前、韓国キリスト教総連合会(CCK)と2009年に宣教協力覚書を交わし、友好関係を結んでいたが、ダビデ張グループの問題でCCKが韓国キリスト教会連合(CCIK)と分裂し、異端カルト団体の線引きが不明瞭となったため、13年にその関係を解消した。教団、団体や教会レベルで韓国諸教会との良好な友好関係はあったものの、JEAとしては韓国福音派との交流が難しいと判断し、保留を続けてきた。10年余りJEAとして韓国との交流がなかったわけだが、JCE7をきっかけに、今回、アジア福音同盟でつながっているKEFのリーダーの方々と交流をもつ機会を得たのである。

今回の訪問では、リーダーの先生方との食事やコーヒーを囲んでの語り合い、祈祷会を通して、個人的に知り合い、相互理解を深めることが中心となった。またそこで、日本の福音派の現状や韓国教会の現状が分ち合われた。4月12日にソウルでKEF朝祷会が開催され、100人あまりの牧師が集まった。水口理事長がメッセージを取り次ぎ、石田前理事長が「これからの日韓協力について」発題を行った。今後、JEAとKEFで韓国と日本の宣教協力の良き土台をつくっていくことを確認した。 韓国の異端カルト団体の情報共有の重要性を確認した。韓国からは北朝鮮に拘束されている韓国人牧師の解放について祈りと声明文への協力要請があった。(レポート=岩上敬人)

2024年05月26日号 02面掲載記事)