「入管ズームコネクション」でフレンズ西山氏

「入管収容者・仮放免者たちを覚えるズームコネクション」(日本福音同盟宣教委員会異文化宣教ネットワーク主催)が4月19日、オンラインで開催された。6月から始まる改正入管難民法の本格的な運用を控え、名古屋入管の被収容者の面会を続ける入管面会活動「フレンズ」の西山誠子氏が、「次々と出る入管法の改訂」と題し、その問題点を解説した。

西山氏は「日本の入国政策は、入るのは容易だが、在留管理は年々厳しくなってきている」と語る。今回の入管法改定の問題点として、まず「育成就労の創設」を挙げた。「一見、悪名高い技能実習制度を止める動きと受け取れるが、実際はそうでない。人材確保と人材育成が目的だが、労働者の賃金を低く抑え、転籍を困難にすることで、受け入れ機関が安価な『労働力』を安定的に確保できる仕組みだ。技能実習制度と同じねらいがある」

永住許可取り消しや、在留カードとマイナンバーカードの一体化による紛失時のリスク拡大化、も挙げた。

新法の問題点については、⑴送還停止効の例外規定=帰国忌避者を強制送還することが可能、⑵退去強制拒否罪の新設=帰国拒否者などを1年以下の懲役、禁固もしくは20万円以下の罰金で、帰国拒否、刑務所、入管と堂々巡りに陥る危険性がある、、、、、、、

2024年06月02・09日号 10面掲載記事)