「再臨教理セミナー」で岡山氏 「最終的希望は新天新地」
東京・世田谷区羽根木の日本宣教会代田教会で9月16日に開催された「再臨教理セミナー」(キリスト再臨同志会主催)のセミナーⅡでは、講師の岡山英雄氏(JECA・東松山福音教会牧師)が、ヨハネの黙示録22章1~21節から「来臨の希望:真の希望とは何か」と題して講演した。(1月20日号で一部既報)
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岡山氏は「最近のキリスト教会は、再臨と共に天国の希望について語られなくなった」と語る。「イギリスの新約学者N・T・ライトは、『キリスト教は「死んだのち天国に行く」(中略)のでもない』と『Simply Christian』(邦訳『クリスチャンであるとは』)で語る。ライトの所属する、国と教会が一体の聖公会(イギリス国教会)は、公式見解として『亡くなった後は、天国に行くのでなく眠る。クリスチャンだけが目を覚ます』とある。死後はどこにいるか分からない、天国に行くのは希望ではないと言っている。それゆえ女王の国葬でも、『天国で賛美をしている』とは語られなかった」
しかし、「死後に天国に行くことは、究極の希望ではないか」と強調する。「イエス様ご自身が、十字架にかけられた犯罪人に向かって『あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます』と語っている(ルカ23・42、43参照)。殉教者ステパノは、亡くなる時に『天が開けて、人の子が神の右に立っておられる』(使徒7・56)、パウロは『私の願いは、世を去ってキリストとともにいること』(ピリピ1・23)と言う。黙示録では、召された人たちがイエス様のもとで礼拝し、大群衆が賛美している光景が記されている(7・9~12参照)」
「天国、イエスの再臨、新天新地が希望である。苦難にあった者たちが復活の栄光にあずかる。そして新天新地が実現する。その時は秩序が変わるだけでなく、天地創造に匹敵する根源的な変化があり、すべてが新しくなる。人間だけでなく万物が神をほめたたえる。それが、再臨によって実現する最終的な希望、、、、、
(2024年10月27日号 04面掲載記事)