首都圏を襲う大災害に備えた、誰でも参加できる防災啓発無料イベント「防災フェスタ2016」(主催/Shinjuku Okubo Street〔SOS〕教会防災ネットワーク主催、協力/新宿消防署・消防団、新宿区危機管理課、救世軍、町内会)が4月24日、東京・新宿区百人町の淀橋教会で開催。参加者はのべ500人に上った。
 当日は、礼拝で防災セミナーが行われ、栗原一芳さん(クラッシュジャパン次期東京災害対策担当・防災士)が「首都圏に備えた教会防災ネットワーク」をテーマに講演。新宿消防署の署員が「“東京防災”ブックに学ぶ防災心得」について話した。
 教会前の広場やロビーでは、起震車による震度7の地震体験、煙体験ハウスでの煙の中の体験、消化器や小型ポンプ等による初期消火訓練、応急・救護・通報訓練、消防車前での防火服姿で記念撮影、段ボール簡易トイレ制作などが行われた。熊本地震発生のため関心が高まったのか、通りがけの人々も多数加わり、どのコーナーも人で埋まり大盛況。特に起震車での地震体験コーナーでは長蛇の列ができるほどだった。そのほか、防火グッズの展示・斡旋、防災映像、パネルの展示もあった。
 ただし、救世軍の参加が人手不足で難しくなり、救世軍給食車による非常食の試食が中止。当日配る予定だった新宿区の備蓄水もすべて熊本の被災地に回したため、代わりにティッシュを配ることになるなど、熊本地震の影響が出た。代わりに、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンが、熊本地震の募金を集めた。
 SOS教会防災ネットワークは、新宿大久保通り周辺の7教会による作られたネットワークで、「防災フェスタ2016」はこの教会ネットワークが中心となり、新宿区危機管理課、新宿消防署などの協力を得て実現した。DSC_0664DSC_0765
DSC_0791DSC_0910
DSC_0941DSC_0844
DSC_0959