作者アーカイブ: tohyama_s - ページ 19

レビュー

映画「シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語」

小柄なアスラン少年は疎外されることもよくある (C)Yorgos Mavropsaridis 動物同士を戦わせる闘犬、闘鶏は日本やアジアでも古くからある興行。死に至る残忍さから現代では法的に統制されているが、法の網目をくぐってでも格闘を賭け事にして闘争心を駆り立てるのは人間の悲しい性(さが)なのか。荒涼とした原野に閉ざ…
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映画「ボーダレス ぼくの船の国境線」--人間は境界線を越えて理解し合える存在

イランの少年は、国境の川岸に浮かぶ廃船で戦火を逃れて一人で平穏な暮らしを始めていた。 (C)Mojtaba Amini 1980年から停戦まで8年間戦い合ったイラン・イラク戦争。だが、2年後にはイラクがクウェートに侵攻しアメリカを中心とした多国籍軍との湾岸戦争が勃発した。イラクは古代メソポタミア文明を興したアラビア語圏…
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レビュー

映画「ベトナムの風に吹かれて」--世界はひとつの村になった。人の情けが交わる場所

みさおは認知症の母シズエを引き取りベトナムでの同居生活をスタートした (C)「ベトナムの風に吹かれて」製作委員会 団塊の世代にとってベトナムは、1960年代以降の青春を象徴する印象深い国名といえる。第2次世界大戦後、フランスからの独立戦争(第1次インドシナ戦争)、62年からアメリカが介入したベトナム戦争(第2次インドシ…
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映画「白い沈黙」--連れ去られた子どもの生存を信じ続ける親の愛

ひとり娘キャスを愛し、成長を楽しみにしているマシューだったが (C)Queen of the Night Films Inc. 幼児・児童の連れ去り・誘拐事件が後を絶たない。2013年度は、13歳以下の子供たちが前年比1,300件以上増えて26,900件を超える被害にあっている。両親や保護者の心配と地道な情報収集を願う…
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映画「名もなき塀の中の王」--犯罪者でも子どもを守る父親の心情に変わりはない

刑務所に送致されてきた息子エリック(手前)に、ぶきようながらも真剣に中っこくするネビル (C)STARRED UP FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2013 犯罪者の父親は幼い時から刑務所暮らしで、母親は若くして亡くなり施設で育ち、未成年だが凶…
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映画「無頼漢 渇いた罪」--誰かと繋がっていたい 愛を求める人間の哀しみ

ジェゴンが刑事とは知らず、しだいに気持ちが打ち解けていくヘギョン (C)2015 CJ CGV Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED 警察と組織から逃げ続ける殺人犯。その男をかばい、待ち続ける女。その女におとり捜査で近づき、気づかぬうちに愛情を抱いていく殺人課の刑事。オ・スンウク監督は、いわば裏社…
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ニュース

アジア市民社会形成とグローバル人材育成めざして--信愛学舎支援みのも とみこピアノコンサート

チャリティ・コンサートの最後は、東條名誉教授の指揮、みのもさんと西田さんの伴奏で会場全員が早稲田大学校歌(都の西北)を大合唱。 早稲田大学YMCA信愛学舎の新改築および新たなビジョンへの支援のため、9月18日(土)に三鷹の武蔵野市民文化会館で「みのも とみこチャリティピアノコンサート~早稲田大学YMCA信愛学舎支援~」…
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映画「罪の余白」--悪戯にひそむ罪の根深さ

自分を守るため咲は、行動心理学者の安藤に心理的な闘いを挑む (C)2015「罪の余白」フィルムパートナーズ 学校でのイジメによる自殺や事件が後を絶たない。学校側の説明責任の不十分さなどともすると隠ぺい工作がうかがわれるようなケースも無きにしも非ずか。そのような大人社会の建前と面子での行動を見透かし、教師や生徒たちの心理…
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映画「顔のないヒトラーたち」--人間の罪性を見過ごさせない“内なる光”

米軍のドキュメントセンターには60万人分のナチ親衛隊の資料をみて呆然とするヨハン検事 (C)2014 Claussen+Wobke+Putz Filmproduktion GmbH / naked eye filmproduction GmbH & 第2次大戦が終結して十余年。西ドイツ(当時)は経済復興が進み、…
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映画「ポプラの秋」--人は執り成しの祈りに心癒される

大家のおばあさんと仲良しになれた千秋 (C)2015「ポプラの秋」製作委員会 あの世に人に手紙を届けてあげると言うおばあさん。その言葉を信じて病気で死んだと聞かされている父親宛に毎日のように手紙を書いて手渡す少女。それは、生き残った者の思いをあの世に届ける執り成しの働き。おばあさんに手紙を届けているうちに千秋の思いは自…
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