アーカイブ: レビュー - ページ 84
映画「ローマに消えた男」--立ち止まり、自分をみつめるときを持つ大切さ
(C)Bibi Film (C)Rai Cinema 本音と建前、権謀術数渦巻く政治の世界。日々積み重なるストレスの重みに耐えかね国政選挙を目前に失踪した大物政治家。長く疎遠な関係にある双子の兄弟が、…
映画「FOUJITA」--画家レオナール・フジタが画家として生きた内面と戦争・罪・平和への相克描く
(C)2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド・フィルム・プロダクション 「パリが愛した日本人、あなたはフジタを知っていますか?」のキャッチコピーが印象的。フジタとは、1920年代フランス画…
映画「シネマの天使」--映画館でなければ伝わらないものがある
大黒座の閉館に心揺らぐ明日香とアキラだが… (C)2015 シネマの天使製作委員会 大都市圏のおしゃれなショッピングセンターや大型デパートなどが併設されているシネコン(シネマコンプレックス)盛隆の時代…
11月8日号紙面:『心にみことばの処方箋』 樋野興夫氏出版記念講演会 先人の言葉を患者一人ひとりに
2015年11月08日号 2面 がんの診断や治療を行うのではなく、患者さんやご家族と対話して、心に“ことばの処方箋”を出すもの−そんな「がん哲学外来」を全国で行ってきた樋野興夫氏(順天堂大学医学部教授…
インタビュー:S・マイモン&T・グラニット共同監督--映画「ハッピーエンドの選び方」
共同での脚本・監督は4作目になるというタルさん(左)とシャロンさん 人には、自分の生き方、自分の最期を選択する権利があるのだろうか。そんなシリアスなテーマを、ユーモアタッチに描きながらラストシーンでは…
映画「放射線を浴びた[X年後]2」--閉ざされた証言の聞き取りから浮かぶ父親の死の原因
父・一明さんの漁師仲間や家族らに聞き取りをする川口美砂さん(右) (C)南海放送 2年前に公開されたドキュメンタリー映画「放射線を浴びた[X年後]」は、1946年から62年にかけて100回以上実施され…
映画「アクトレス 女たちの舞台」--“マローヤのヘビ”現象を心象に大女優の心理的葛藤描く
メルヒオーネに代わって授与式に望む女優マリア (C) 2014 CG CINEMA - PALLAS FILM - CAB PRODUCTIONS - VORTEX SUTRA - ARTE Fran…
[レビュー]ケア、平和、祈り、ルター
10月25日号レビュー面は、ケア、平和、祈り、ルターにまつわる書籍を紹介します。 ☆「患者らしく」でなく「その人らしく」 評・岡山慶子=NPO法人キャンサーリボンズ副理事長 『あなたらしく生きる』山内…
映画「シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語」
小柄なアスラン少年は疎外されることもよくある (C)Yorgos Mavropsaridis 動物同士を戦わせる闘犬、闘鶏は日本やアジアでも古くからある興行。死に至る残忍さから現代では法的に統制されて…
映画「ボーダレス ぼくの船の国境線」--人間は境界線を越えて理解し合える存在
イランの少年は、国境の川岸に浮かぶ廃船で戦火を逃れて一人で平穏な暮らしを始めていた。 (C)Mojtaba Amini 1980年から停戦まで8年間戦い合ったイラン・イラク戦争。だが、2年後にはイラク…