アーカイブ: レビュー
【レビュー】『使徒言行録を読もう』『改革教会の信条と展開』『神様、これってどうなんですか?』『苦悩への畏敬』『善き力』
単に「働き」と呼ばれていたとも言われる新約聖書の「使徒の働き」。『使徒言行録を読もう』(川﨑公平著、日本キリスト教団出版局、2千750円税込、四六版)の著者は「『教会の働き』と呼びたい」と言う。教会の…
【書評】再洗礼派の「非暴力」を生き方の問題として 評・南野浩則『非暴力主義の誕生』
本書は、宗教改革運動の一つで、スイスに源流を持つ再洗礼派の歴史を描いています。新書版でコンパクトにまとめられてはいますが、さまざまな出来事が具体的に述べられており、再洗礼派の変遷を理解するのに最適です…
映画「秋が来るとき」――心のひだに潜む影の存在への気づき
ブルゴーニュの自然の恵みの中で穏やかな日常をたのしむミッシェル(左)とマリア (C)2024-FOZ-FRANCE 2 CINEMA-PLAYTIME スイスの精神科医ポール・トゥルニエは、著書『人生…
「同性愛」と聖書解釈〈2〉 聖書の規範性と時代的制約 解釈者自身に潜むバイアス
新刊『「同性愛」二つの見解 聖書解釈をめぐる対論』の朝岡勝氏による書評の2回目(全4回)。 前回 《神学》「同性愛と聖書解釈」 LGBTQ+ 異なる立場の対話 書評・朝岡 勝 では私たち…
【レビュー】『カール・バルト入門』『悲しみに壊れた心はどこへ行くの? 』『驚くべき人間のからだ』『クィア神学入門』『サーバント・リーダーシップの原則』『ローマの道化師』
神と人、何より神からの「和解」をバルトは強調する。「和解論」を中心とする『カール・バルト入門 21世紀に和解を語る神学』(上田光正著、日本キリスト教団出版局、2千640円税込、A5判)が…
【書評】「和解」の概念は聖書において自明なのか 『聖書における和解の思想』評・山口希生
本書には7人の研究者による聖書的な「和解」についての研究の成果が収められていますが、実は「和解」は聖書において頻繁に登場するテーマではありません。 藤田潤一郎氏は「旧約聖書正典の本文には和解を含意する…
《神学》「同性愛と聖書解釈」 LGBTQ+ 異なる立場の対話 書評・朝岡 勝
『「同性愛」二つの見解 聖書解釈をめぐる対論』 ウィリアム・ローダー、メーガン・K・デフランザ、ウェスレー・ヒル、スティーブン・H・ホームズ 寄稿 プレストン・M・スプリンクル、スタンレー・N・ガンド…
復活は全被造物の回復のため 『まるごとのイースター物語』
『The Whole Easter Story — Why the cross is good news for all creation』 英語、1,250円税込。(紙版オプションあり) 被造物全体…
受難と復活 多視点で味わう 『ハッピー・イースター・トゥ・ユー!2』
『ハッピー・イースター・トゥ・ユー!2』 岸本大樹、光野幸恵、一場茉莉子、齋藤五十三、吉村和記、千田俊昭、平田裕介、小平牧生著 いのちのことば社、A5判、550円税込 近年、教会外でも少しずつ認知され…
映画「天国の日々 4K」――自然の荘厳な映像美と人間の罪性映す鏡
ビルは事件を起こして、恋人アビーと自分の妹リンダを連れて列車に飛び乗りシカゴを離れる (C)2025, 1978 BY PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. …