アーカイブ: レビュー - ページ 3
【レビュー】『キリスト教会2000年』『増補改訂版 日本キリスト教宣教史』『アメリカ聖公会の歴史』『カナダ合同教会 日本での百年』
教理史の専門家である著者が、各世紀を物語のように生き生きと語る。『キリスト教会2000年 世紀別に見る教会のイメージ』(丸山忠孝著、いのちのことば社、2千90円税込、四六判)は教会史の中で「弱さが強さ…
【書評】後悔と自責―先に悩んだ者からの慰め 『月曜日の復活 』評・加藤満
毎週、教会に来てくださる書店員の方が私に勧めてくださった。「先生にぴったりな本ですよ」と。立ち読みをしながら、何だか手元に置いておかなければならない本のような気がした。買ってその日のうち…
インタビュー:カン・ジェギュ監督_果たせなかった夢を追い続けた映画「ボストン1947」
カン・ジェギュ監督:1996年に「銀杏(いちょう)のベッド」で映画監督デビュー。以後、公開当時630万人の観客を動員し日本に韓流ブームの契機となった「シュリ」(99年)や、1000万人観客動員の「ブラ…
『語らいと祈り』『バリ山行』『アフリカ哲学全史』
依存症の回復のプログラムとして知られる「12ステップ」。それを霊的成長のために再構成したプログラムを『語らいと祈り 信仰の12ステップに取り組んだ人々の物語』(松下景子著、ヨベル、千650円税込、四六…
【書評】信仰と心理臨床の統合された言葉 『聴くことからはじまる』 評・藤掛明
グリーフケアという言葉は、いったい日本の社会でどこまで知られるようになったのか。 一般にグリーフは「悲嘆」と訳され、その典型は大切な人と死別した悲しみをさす。また広くは喪失全般もグリーフ…
8・15特集 【書評】戦争のその先にある平和の希望 聖書全体の中で読む 『聖書と戦争』 評・岩田三枝子
本書は、英語の原書が1978年に出版され、日本語訳は90年に出版、その後2回の増刷の後に3回目の改訂版、そして今回さらなる改訂版として復刊されたものである。原書の出版から45年以上が経つ…
『平和と和解の継承―関田寛雄先生・雨宮剛先生 追悼記念集』発行 捕虜追悼説教や弔辞、教え子ら寄稿も
神奈川県横浜市にある「英連邦戦死者墓地」では、毎年8月第一土曜日に、「英連邦戦没捕虜追悼礼拝」が行われている。今年の第30回にあわせ、同礼拝実行委員会は文集『平和と和解の継承―関田寛雄先…
映画「ぼくの家族と祖国の戦争」――デンマークがナチ占領から解放前後に起きた人道的葛藤の情況描く
息子のセアンと駅のホームに来た八子鼓舞大学長は、協定にの2倍のドイツ難民が到着したことに驚愕する。 (C)2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S 1945年春、ナチス・ドイツ…
おふぃすふじかけ賞10年目は『グリーフケア』『語らいと祈り』
受賞者関係者で。前列左から3人目が松下さん、右が岩上さん。藤掛さんはオンラインで参加 臨床心理士の藤掛明さんが「独断」と「偏見」で選んだ本を表彰する「おふぃす・ふじかけ賞」が第10回を迎…
【レビュー】「遠藤周作探求」三部作、『キリシタン1622』、『東北キリシタン探訪』
すでに規模的には西洋中心とは言えないキリスト教の現状の中で、文化、心性の問題に改めて注目が集まる。遠藤を研究し続けた著者の集大成が「遠藤周作探求」三部作として刊行された。「日本人とキリスト教の距離感を…