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『語らいと祈り』『バリ山行』『アフリカ哲学全史』
依存症の回復のプログラムとして知られる「12ステップ」。それを霊的成長のために再構成したプログラムを『語らいと祈り 信仰の12ステップに取り組んだ人々の物語』(松下景子著、ヨベル、千650円税込、四六…
【書評】信仰と心理臨床の統合された言葉 『聴くことからはじまる』 評・藤掛明
グリーフケアという言葉は、いったい日本の社会でどこまで知られるようになったのか。 一般にグリーフは「悲嘆」と訳され、その典型は大切な人と死別した悲しみをさす。また広くは喪失全般もグリーフ…
8・15特集 【書評】戦争のその先にある平和の希望 聖書全体の中で読む 『聖書と戦争』 評・岩田三枝子
本書は、英語の原書が1978年に出版され、日本語訳は90年に出版、その後2回の増刷の後に3回目の改訂版、そして今回さらなる改訂版として復刊されたものである。原書の出版から45年以上が経つ…
『平和と和解の継承―関田寛雄先生・雨宮剛先生 追悼記念集』発行 捕虜追悼説教や弔辞、教え子ら寄稿も
神奈川県横浜市にある「英連邦戦死者墓地」では、毎年8月第一土曜日に、「英連邦戦没捕虜追悼礼拝」が行われている。今年の第30回にあわせ、同礼拝実行委員会は文集『平和と和解の継承―関田寛雄先…
映画「ぼくの家族と祖国の戦争」――デンマークがナチ占領から解放前後に起きた人道的葛藤の情況描く
息子のセアンと駅のホームに来た八子鼓舞大学長は、協定にの2倍のドイツ難民が到着したことに驚愕する。 (C)2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S 1945年春、ナチス・ドイツ…
おふぃすふじかけ賞10年目は『グリーフケア』『語らいと祈り』
受賞者関係者で。前列左から3人目が松下さん、右が岩上さん。藤掛さんはオンラインで参加 臨床心理士の藤掛明さんが「独断」と「偏見」で選んだ本を表彰する「おふぃす・ふじかけ賞」が第10回を迎…
【レビュー】「遠藤周作探求」三部作、『キリシタン1622』、『東北キリシタン探訪』
すでに規模的には西洋中心とは言えないキリスト教の現状の中で、文化、心性の問題に改めて注目が集まる。遠藤を研究し続けた著者の集大成が「遠藤周作探求」三部作として刊行された。「日本人とキリスト教の距離感を…
【書評】唯物的なレトリックの矛盾を暴く 『脳が私のすべてなのか?』評・今中和人
世の中、うまいことを言う人がいて、今やSFのFは作り話・フィクションのFではなく、真実・ファクトのFだそうだ。確かに飲食店で接客するロボットや、「本当に機械?」と感じる生成AIの応答は、…
映画「村と爆弾」――台湾ニューシネマの旗手・王童監督「台湾近代史三部作」一挙公開
台湾巨匠傑作選2024 (C)2015 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved. 台湾ニューシネマの先導者ワン・トン(王童…
映画「#つぶやき市長と議会のオキテ【劇場版】」――地方政治を“自分事”へ誘うドキュメンタリー
地元出自の若き新市長の誕生にベテラン議員らも当初は暖かく出迎えたが… (C)広島ホームテレビ この数年、広島県北部に位置し広島市と島根県境に挟まれた安芸高田市(あきたかたし)の石丸伸二市長と市議会議員…