12月23・30日号紙面:『和解への祈り』 『神様とともに歩むための101のヒント』 『絵本の泉』『たいせつなきみ 20th Anniversary Edition』『ぬり絵で楽しむ巨匠が描いた聖書』『わたしはよろこんで歳をとりたい』
『和解への祈り』(桃井和馬写真・文 日本キリスト教団出版局 2千160円税込 A5判)
「書くのも語るのも簡単な『和解』ですが、実践が途方もなく難しい」。写真家の著者は、キリスト教霊性と関わる和解の歴史の現場、ヒマラヤ、マルタ、エルサレム、トルコ、台湾ヘ足を向ける。人だけではなく、自然環境との間の和解も視野に、雄大な自然、古跡、街路、静かな祈りや礼拝が画面にとらえられる。詳しい解説や、現代世界へのメッセージもある。
『神様とともに歩むための101のヒント』(サリー・ロイド・ジョーンズ著 ジェイゴ 久保木(赤井)聡子訳いのちのことば社 2千484円税込 B6変型)
絵本で楽しく教理を学べる。文章はC・S・ルイスからジョン・ストット、ティモシー・ケラーまで様々な説教者、作家から着想を得た興味を引かせる。教会学校の導入にも使用できる。
『絵本の泉 心を育む絵本の名作』(高原典子著いのちのことば社 千404円税込 四六判)
絵本にはどんな力があるのか。どんな絵本を読めばいいのか。キリスト教絵本に限らず幅広く紹介。短大の教え子の経験も交える。
『たいせつなきみ 20th Anniversary Edition』(マックス・ルケード作 セルジオ・マルティネス絵 ホーバード・豊子訳いのちのことば社 千728円税込 210×180ミリ)。
皆にダメダメシールを貼られた主人公が、自分を認めてくれる存在に出会う。長年親しまれたベストセラーが20周年で新装特別版。
『ぬり絵で楽しむ巨匠が描いた聖書』(町田俊之・光後たみこ いのちのことば社 千404円税込 26×21㎝)
芸術は模倣に始まるといわれる。一からの模写は大変だが、ぬり絵ならば始めやすいだろう。巨匠らのタッチ、色合いの工夫を知ることで、彼らの伝えたかったことに心が寄せられる。解説やコラムもある。
『わたしはよろこんで歳をとりたい』 (イェルク ツィンク著、眞壁伍郎訳 こぐま社 千296円税込 A5変型)
執筆時90歳超の神学者が「老い」について率直に語った随筆。「これは良い」「これは違う」と言い切れる大胆さの理由は、決して絶望しない希望だ。美しい写真とともに。
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