福音主義釈義
『福音主義聖書論
— あなたのみことばは真理です
山口勝政著、ヨベル、千404円税込、四六判

 ウェストミンスター神学校の神学論争を目撃した著者による無誤性擁護論。地方伝道を重視する著者は「神学的妥協が霊的活動を低下させる」と危惧する。サンダースやライトなどの神学に反論し、ヴァン・ティルの聖書論を紹介。聖書難解個所の解説もする。

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『古代ギリシア教父の霊性 東方キリスト教修道制と神秘思想の成立
久松英二著、教文館、4千104円税込、A5判

 初代キリスト教会の遺産として著者は、キリスト教霊性を挙げる。使徒時代から、ギリシア教父、東方教会の伝統を追いながら解説する。ときに「私たちの理解を超えるラディカル」さがあるとするが、著者はそれらを見つめることで、現在の信仰への活性化を願う。

放蕩の子ども

『放蕩の子どものための祈り わが子のために祈る90日』
ジェームス・バンクス著、サンティラン前田登茂恵訳、いのちのことば社、2千376円税込、四六判

 成長し、信仰に歩むことを夢見た子が、教会を離れる…親の悲しみ、自責の念はいかほどか。そのような中で忍耐を持ち、「90日」の祈りを励ますのが本書。感情のケア、具体的チャレンジがエッセイで紹介される。

わたしは

『わたしはいつもあなたとともに 主イエスの語りかけに聴く366日
サラ・ヤング著、土屋治子訳、いのちのことば社、2千160円税込、四六判

 イエスならばどのように語ったか。深い黙想の中で書かれた聖書日課。聖書の言葉と私たちの心をつなげるための励ましや慰めの言葉がある。

明けない夜はない

『明けない夜はない 人生の転機 21人の希望のドキュメント』
いのちのことば社、540円税込、B6判

 クリスチャン新聞福音版の連載「ひと そのあしあと」に掲載された21人の証し集。テニス錦織圭選手コーチのマイケル・チャン、ギター奏者のアントニオ古賀、美術家マコト・フジムラ、童話翻訳の村岡花子の孫、ナパーム弾の少女ほか。

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