イースター礼拝の行われていた4月21日朝8時45分ごろ、スリランカの最大都市コロンボなど3都市のキリスト教会やホテルなどで爆破事件が発生した。

現地からの報道によると死者290人以上、負傷者は約500人に及ぶもようだ(22日14時=日本時間=現在)。

現地警察当局はキリスト教徒や外国人を狙った自爆テロと見ている。世界福音同盟(WEA)は、イースターの日曜日に複数の教会などに対する連続爆破事件によって尊い人命が失われたことを最大級に強く非難する声明を、即日発表した。

 エフライム・テンデロWEA総主事は、「イースターの日曜日に教会で礼拝中の信者などが攻撃の標的にされたことに、深い悲しみと苦悩を覚える。私たちの主イエス・キリストがよみがえられたことを祝うこのとき、心ない暴力によって命が失われたことは悲嘆の極みだ。われわれは世界の教会に向かって、被害を受けた関係者らに神の大きな慰めと臨在があるようにという祈りに加わるよう訴える。願わくは、神が彼らの上に、理解を超えた復活の信仰と平和が守られますように」と呼びかけた。

 WEAはまた、メンバーであるスリランカ福音同盟との連帯を表した。

スリランカ福音同盟は、イースターに聖アントニー教会、聖セバスチャン教会、シオン教会と3軒の主要ホテルなどが爆破の標的にされたことに深い苦悩と悲嘆を表明。スリランカ福音同盟は同国の国民一般と、とりわけキリスト教会に対し、この危機の中で落ち着きを保ち、誤解を招くうわさを控えるよう呼びかけた。また政府および治安部隊に対し、速やかな犯人逮捕に全力を尽くすよう要請した。

 最後にスリランカ福音同盟は、全国および全世界の教会に、愛する人々を失い、また傷を負って嘆いている人々のために祈るよう要請した。

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 スリランカの教会指導者で長年にわたりWEA信教の自由委員会委員長を務めるなど世界の信教の自由の問題に取り組んできたゴッドフレイ・ヨガラジャ氏は、WEA理事らへのメールで、彼のスタッフのひとりの子どもが爆破の犠牲になったことを伝えた。狙われたホテルでは徹夜集会が明け、イースター朝食集会が行われていたという。

 同氏によると、この朝教会に集っていた人々は警察の指示により帰宅した。警察発表によると他のいくつかの教会でも爆発物が処理された。

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