レビュー1 クリスマス絵本
『ほしをみつめて三人の王さまのたび』(エリッヒ・ジョース文、マレン・ブリスバルター画、女子パウロ会訳・出版、千320円税込、29・5×22・5 cm )は、ドイツにあるシュテルン・ジンゲン(「ほしはうたう」という意味)という行事が題材。3人の子どもたちが一組になって東方の博士たちの格好をし、献金を願って家々を巡る。冬の寒さにこごえ、不平不満を言っていた子どもたちは、人々の生活の厳しさにも触れていく。
『せいなるよるは おおさわぎ』(ニコラス・アラン著、関谷義樹訳、ドン・ボスコ社、880円税込、21×17・4 cm)では、宿屋の主人の視点でクリスマスの出来事をみるというものだ。夜中に若い夫婦が訪ねてくる。馬小屋に押し込んで、自分はすぐ寝る。しばらくするとまた戸を叩く音、外には羊飼いたちがいた。次々とくる訪問者に不満がたまるが、最後に喜びに変化する。
『パズルであそぼう イエスさまのおたんじょう』(ロイス・ロック作、エミリー・ボーラム絵、いのちのことば社、660円税込、168×168 ㎜)は、タイルのような分厚くなめらかな紙面でイエスの誕生、羊飼い、東方の博士たちなどの場面を紹介。それぞれパズルに分解できる。
『すくいぬし イエスさまが うまれたよ!』(ヘイリー・ダウン、絵 ドーン・マーチェル、いのちのことば社、858円税込、125×155㎜)では、思わずまねして描きたくなるようなシンプルな図柄。降誕のものがたりを一通り紹介する。
『クリスマスのよる星たちのうた』(サリー・ロイド・ジョーンズ文、アリソン・ジェイ絵、いのちのことば社、千100円税込、A5変)では「せかいが、まったく かわろうと しています」に始まり、草木、大地動物たちの躍動がめざましい。「もうすぐだよ! もうすぐだよ!」動物たちが伝言し合い、全宇宙の救い主の到来を喜ぶ。
『クリスマスの約束 ルカ福音書による37の黙想』(大嶋重徳著、教文館、千100 円税込、四六変)は待降節から公現日までの37日間、ルカ書を順々に読めるショートメッセージ集だ。沈黙と混乱の世界の中で、神はどこにいるのか。日々の説教の中で、神がいるだけでなく語りかけ、働きかける。その愛の強さに圧倒された語り手の人格を通し、クリスマスを深めていく。
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