レビュー3 『詩篇とともに歩む日々 160の祈りと霊想』
詩篇には全篇に魚と猫（さ・か・な・と・ね・こ）が満ちていると言う。「賛美」「感謝」「嘆き」「とりなし」「願い」「告白」だ。著者はこの魚と猫に満ちた150篇ある詩篇一篇一篇を丁寧に読み解き、見開き２頁の中にコンパクトにまとめ、最後に祈りを付け、深く味わえる霊想書としてまとめている。
例えば詩篇23篇では、「緑の牧場、憩いのみぎわ、死の陰の谷、敵の包囲と、状況は刻々と変わります。しかし、変化する状況の中で少しも変化しない臨在の主は、終始傍らに立ち続けてくださるのです」と記す。聖書の隣りに置き、詩篇そのものを十分に読み、その上で本書を読めば、詩篇の恵みが心に浸透するのではないか、と著者は語る。
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