[レビュー3]『新・誰がこの子を受けとめるのか 虐待された子らからのメッセージ』『「いのち」と「愛」に着目する子育て』
『新・誰がこの子を受けとめるのか 虐待された子らからのメッセージ』(菅原哲男・奥寺美鈴共著、いのちのことば社、千650円税込、B6)
「職場で子どもは育たない」。家族の愛を体験できず、むしろ虐待などで、傷ついた子どもたちを、仕事としてではなく、家族として迎える職員たちの献身を描く。そうであっても、子どもを取り巻く環境は厳しい。深い傷の癒しは困難だ。かつて家を脱走し、闇の世界で心身をボロボロにした末、戻ってきた卒園生・現職員の言葉も重い。
虐待にいたらなかったとしても、子どもとの関係に悩むことがあるはず。『「いのち」と「愛」に着目する子育て』(岡本富郎著、いのちのことば社、990円税込、四六判)で保育学者の著者は、子どもを取り巻く現状を伝える。子育て、いじめなどの相談事例をもとに、遊びや日常のかかわり、さらにいのちの根元の力に注目する。
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