オリ・パラ期間中、共に祈る(イメージ写真)

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、国内でも感染が収まらない。7月開催の東京オリンピック・パラリンピック(以下:オリ・パラ)も国民の60%以上が中止・延期を求めている状況だ。だが、IОC(国際オリンピック委員会)、日本政府、東京都は開催を決定。パブリック・ビューイング(PV)は中止し、人数制限や無観客で行うなど、感染対策を徹底しながら準備を進めている。これを受け、JiSP(日本国際スポーツパートナーシップ)はJEMA(日本福音宣教師団)との協力で30日のオリ・パラ開催期間中、国内外のクリスチャン有志が毎日1時間祈る「100万時間の祈り」を行うことを決めた。日本の教会にも参加を呼びかけている。【中田 朗】

きっかけは、スポーツ宣教師マーティ・ウッズさんの「今、世界は日本に注目し、日本のために祈りたいという人が起こされている。開催期間中、100万時間の祈りを日本のために始めたい」とのひと言から。「6都市オリンピックを回ってきたが、これまでは世界各国に祈りを呼びかけてきた。でも今回は国内でも祈りのムーブメントを起こしたい、一緒に祈りましょうと呼びかけたいと思いました」
JiSPオリンピック担当の池田恵賜さん(JECA・本郷台キリスト教会牧師)は「100万時間と聞いて、すごいなと。でもこの状況は、ひょっとしたら神様が私たちを祈りに追いやるためなのでは、と後で思いました」と話す。
JiSPでは、オリ・パラ宣教のために2年以上かけて祈り、準備を進めてきた。これを機に「日本で宣教したい」という世界各国のスポーツ宣教団体からの宣教チーム受け入れも準備していた。だが、昨年からの新型コロナの世界的流行で東京オリ・パラは1年延期、今年も新型コロナの影響で宣教チームは来ることができず、PV、スポーツクリニック、国際交流、有名な現役・元クリスチャン選手の講演会、トラクト配布など、オリ・パラに関するイベントは一切できなくなった。そうなると、「祈ることしかない」と。
一方、こうも思ったと明かす。「1日1時間コミットしてくれる人が3万3千333人いたら到達できる。3千教会から10人の祈りの勇士を出せば、30日間で達成できる。オリ・パラの期間、宣教に来ようと祈り備えていた世界各国の多くのクリスチャンたちが参加してくれたら、100万時間の祈りは達成されるのではないか。そしてその祈りが成し遂げられた時、神様はすばらしいことを起こしてくれるのでは。この状況での開催に賛否両論はあるけれど、神様の許しがなければ開催はありえない。神様のご計画が必ずあると信じる。だから、日本のクリスチャンもできる限り、この祈りにコミットしてくれたらと願っています」
アスリートチャーチの鈴木まどかさんは「オリ・パラによって世界が一致できる機会ではないか」と語る。「世界のクリスチャンたちが、同じ課題を一緒に祈ることによって、一致していく機会はなかなかない。同じ課題を共に祈ることで一致していくスタートになればと願っています」
オリンピックは7月23日から8月8日、パラリンピックは8月24日から9月5日まで。この期間中、出場するアスリートたちがベストを尽くせるように、コロナ禍で大会を運営する関係者のために、開催により感染が広がらないように、日本や日本の教会のためになど、その日に行われる競技も含めて毎日、四つの祈りの課題を上げ、祈り合う。「5分、10分でも祈りたい」という人も歓迎する。
オフィシャルウェブサイト(URL japan1million.com)は7月8日に公開予定。日本語、英語をはじめ、様々な言語で祈りの課題を発信する予定。問い合わせはEメールjisp2024@gmail.com、JiSP事務局まで。