反政府武装勢力タリバンによるアフガニスタン首都カブール進攻が8月15日に起き、世界に衝撃が走った。
世界福音同盟(WEA、https://worldea.org/)は16日に、アフガニスタンへの懸念を表明し、宗教的マイノリティーと女性を含む最も脆弱な人々への祈りを呼びかけた。
「宗教的少数派の迫害、女性の抑圧、麻薬取引、人身売買で知られているタリバンによるアフガニスタン制圧」を憂慮し、特にアフガニスタンのキリスト教徒や脆弱な人々、そしてすでに逃げてきた人々や海外に逃げようとしている人々のため祈りを要請した。
トーマス・シルマッハーWEA総主事は、「2004年成立の憲法で、アフガニスタンはイスラムを国教とするイスラム共和国であり、国に宗教の自由の余地を残していない。タリバン制圧前もイスラム教からの改宗者は旧政府の下の地域で殺害されていた」と指摘。
アフガニスタンにおける市民のタリバン支持、タリバンの麻薬取引や人身売買による資金調達の実態なども懸念した。
8月31日までにアフガニスタンから駐留米軍を撤退する宣言をしている米国だが、米国福音同盟(NAE)のウォルター・キム総主事を含む米国福音派の指導者たちは、8月25日にバイデン大統領に、アフガニスタンに滞在する米国関係者や危険にさらされている人々を保護し、同国への米国の介入を維持するよう呼びかけた。
米国福音派の指導者たちは、米国の移民を支援する「福音主義移民テーブル」の書簡に署名し、米大統領に提出した。人権侵害や迫害への憂慮を示し、避難を求めるすべての人々のために安全な場所を確保することを勧め、米国の教会は迫害された個人や家族を歓迎する準備ができていると伝えた。

写真=Amber ClayによるPixabayからの画像

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