カトリック、プロテスタントを超えて共に祈る全世界的な取り組み、「キリスト教一致祈祷週間」が18日から始まった。期間中共通の聖書日課、祈祷文が用意され、25日まで各地で集会なども開かれる。日本でも地域ごとの集会のほか、日本キリスト教協議会、カトリック中央協議会合同の東京集会が18日にオンライン配信され、菊池功さん(カトリック東京大司教)が司式し、吉高叶さん(日本キリスト教協議会議長)が説教した。

 

今年のテーマは「私たちは東方でそのかたの星を見たので、拝みに来たのです」 (マタイ 2・2、協会共同訳)。東方の博士たちが見た星は、全人類に対する神の愛に満ちた希望を示す。また博士たちに姿に民族の多様性、全人類の渇望、神の望んでいるすべての民の一致を見出す。

今回の「キリスト教一致祈祷週間資料」を準備したのは中東教会協議会。紛争と対立の歴史と現実とイエスが生まれたヘロデ王の時代の状況を重ねる。中東における小規模なキリスト教共同体、さまざまな党派が自らの要求を主張するエルサレムの状況の中で、「中東はかつてないほど、人々に寄り添う天の光を必要」と述べる。

コロナ禍にも触れ、「世界的なパンデミックとそれに伴う経済危機のために、また、もっとも弱く無 防備な人々を守ることのできない政治・経済・社会の構造のために、暗闇を照 らす光が世界でなお一層、求められ」ると言う。

博士たちが「別の道」から帰ったように、「ともに祈ることで分かち合われる交わりは、新たな道を通って自分たちの人生、教会、そして 世界に戻るように促してくれる」。

さらに世界の状況を踏まえ、「教会には、 世界とのかかわり、相互のかかわりにおける透明性と説明責任が求められてい ます。つまり、教会は苦しんでいる人を救い、故郷を追われた人を受け入れ、 重荷を負っている人の荷を軽くし、公正で誠実な社会を築くために協力する必要がある」と勧める。

キリスト教一致祈祷週間資料では、「八日間の聖書の黙想と祈り」、「エキュメニカル礼拝式文」やテーマ解説などを盛り込む。

資料のPDFファイル、各集会情報、動画リンクなどは日本キリスト教協議会ホームページ(https://ncc-j.org/)から。

過去の一致祈祷週間の記事はこちら

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