ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、日本のキリスト教学校でも学長声明、メッセージなどを通して連帯の表明や祈りが呼びかけられた。各ホームページで発表している。

2月28日

国際基督教大学(https://www.icu.ac.jp/)の岩切正一郎学長は、同大学に「第二次世界大戦の悲惨を反省し、恒久平和を希求し、国際社会において平和を築く人を育てるために献学(設立)された」ことを踏まえ、「軍事侵攻に反対する」と題して声明を発表。平和への連帯を述べ、「平安を祈ること、侵攻への反対の声をあげること、苦しんでいる人々への支持を表明すること。それは、日常の生活の中で示すことができる抵抗」と勧めた。

3月2日

東京基督教大学(https://www.tci.ac.jp/)の山口陽一学長は、「第三次世界大戦の端緒となりかねない危機的状況」と憂い、「ウクライナのための祈り」を発表。同大学が30周年を機に掲げた「Stand in the Gap 破れ口にキリストの平和を」のコンセプト、マタイ26章52節を踏まえ、侵攻の中止を求め、①戦争の終結と平和、②両国の教会の守りと平和を作り出す使命、③難民の守り、④兵士による市民の殺戮(さつりく)の防止、⑤憎悪や復讐(ふくしゅう)の連鎖の防止、⑥戦争の世界への拡大と核兵器使用の防止、⑦ウクライナの秩序の回復、⑧世界の祈りと平和の行動のため祈りを勧めた。

立教大学(https://www.rikkyo.ac.jp/)の西原廉太総長はウクライナ民話をもとにした絵本『てぶくろ』(福音館書店)を「共に生きるというウクライナの人々が理想とする社会が描かれていた」として紹介。一方「その理想とは真逆の事態」を憂えた。2021年に公表した「立教大学ヒューマン・ディグニティ宣言」を踏まえ、「すべての<いのちあるもの>の存在には価値があり、それは決して損なわれてはならない」と強調。戦闘行為の中止とウクライナの安全、平和の回復を願い求めた。

聖学院大学(https://www.seigakuin.jp/)の清水正之学長は、ロシア軍の軍事行動の停止と兵の撤退を求め、ロシアの侵攻を「世界平和への深刻な脅威」と非難。同大学が「常に自由と民主主義を擁護する立場」を取ってきたと紹介し、「関係者や国際社会が最大限の努力を払うこと」や暴力や不当な影響を受けている人々との連帯、必要な支援をすることを表明。また「未然に防ぐことはできなかったのか」と私たち自身の責任も問うた。

桜美林大学の畑山浩昭学長(https://www.obirin.ac.jp/)は、創立者清水安三の精神を振り返り「パシフィスト精神を思い起こして」と題したメッセージを発表した。この精神は「どのような状況であっても平和を好む精神であり、武力に頼らず意思疎通の努力によって周辺諸国の人々と友好的な関係を築き、愛すべき国民国家(Beloved Nation)になるための精神」と説明。この精神をもとに、「修めた学術を平和的な社会の発展のために活かしていくこと」、スクールモットーの「学而事人」や「隣人愛」を実践、「落胆や失望」を「勇気と希望」に変える決意を述べた。

3月3日

酪農学園(https://www.san-ai.ed.jp/)は大学学長、同附属とわの森三愛高等学校長と連名で、メッセージ「ロシアのウクライナ侵攻の中止、両国の平和を求める」を発表。同学園の「キリスト教に基づく三愛主義(神を愛し、人を愛し、土を愛す)を建学の精神」として、「平和教育を実践し、動植物をも含めた生命の尊厳と自然との共生を希求」する取り組みを踏まえ、「戦争によって平和と生命が失われ、核の脅威によって自然が汚染されかねない事態」を非難し、停戦と平和を願い求めた。

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