旧約聖書学、古代オリエント学の大家が自身の信仰を軸にまとめた『見えない神を信ずる 月本昭男講演集』(月本昭男著、日本キリスト教団出版局、2千420円税込、四六判)は、古代伝承や原語に触れながら、イスラエルの信仰の特異性、聖書が一貫してもたらすメッセージを身近な体験も交えて語る。高橋哲哉氏が批判した内村鑑三の「贖罪論」についても応答。

 

『遺跡が語る聖書の世界』(長谷川修一著、新教出版社、2千310円税込、四六判)は、住まい、ワイン、ビール、ファッション…と現代人にも身近な事物から古代世界を案内。続いて碑文、神殿、会堂、城壁などの発掘状況を臨場感をもって伝える。戦争にも触れ、記憶と歴史の取り扱いについてもまとめる。

 

社会史の中で初期キリスト教の歴史をとらえる視点は『初期キリスト教の世界』(松本宣郎著、新教出版社、3千300円税込、四六判)の著者の功績が大きい。迫害の研究をし尽くした著者から見えたのは、キリスト者は「迫害への対応ばかりではなく、法を守り、税を払い、家族と暮らし…何よりも生活のために労働していた」というもの。社会とのかかわりなど、現代に通じる諸相も見える。

 

聖書全体の理解には、文化、地理、政治状況の背景を知りつつ、「神がどのように自分の民を扱っているか」「民はどう応答したか」が重要だと、『神の物語としての聖書』(J・ゴールディンゲイ著、本多峰子訳、教文館、2千640円税込、四六判)の著者は勧める。旧約に比重を置きつ聖書全体に一貫するメッセージに留意し、「物語」「言葉」「応答」に注目して解説する。著者はフラー神学校名誉教授。

 

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