日本同盟基督教団 八千代聖書教会牧師
JCE7 プログラム委員
小山 望

 

五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。(使徒の働き2章1節)

ペンテコステおめでとうございます!私たちの内に住んでいてくださる聖霊の助けと導き、慰めと平安が諸教会と主にあるお一人ひとりに豊かにありますよう心から祈ります。

 

集まる弟子たちの上に

聖霊が使徒たちに降ったペンテコステの時、彼らは「同じ場所に集まって」いました。これはイエスさまの「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい」(使徒1章4節)とのご命令に従うものであったと考えられます。約束の聖霊を待ちつつ、イエスさまの御名のもと集まる彼らの姿を聖書は教えています。同じ場所に集まる弟子たちの上に聖霊が降ったこと、そこから教会の働き・福音宣教のみわざがスタートしていったということを覚えたいのです。聖霊は私たち一人ひとりの内に働いてくださるお方であるとともに、主を信じる者が集まるところに豊かに働いてくださるお方だ、ということです。
「同じ場所に集まる」ことは、今を生きる私たちにとってある意味とても特別なことになりました。コロナ禍により集まることが制限される中で、それまで当然だと思っていたことができなくなる経験を私たちはしました。そして段々とコロナが収束に向かう中で、「集まる恵み」を改めて経験しておられる方も多いのではないかと思います。
私自身も牧師として教会にお仕えする中、主日ごとに礼拝のため集まることの大切さや幸いを改めて味わうとともに、教会に集う方々からも集まることの喜びや感謝を聞く機会が多くあります。ある時教会の方が礼拝の帰り際に「やっぱり生の交わりは良いですね」と言っておられましたが、本当にその通りだと思わされています。
イエスさまは「二人か三人がわたしの名において集まっているところには、わたしもその中にいるのです」(マタイ18章20節)と言われました。主の御名のもと共に集う私たちとイエスさまは共にいてくださる。主を礼拝するため集まる教会の内に、聖霊は確かに力強く働いてくださるのです。

 

私たちを宣教へと導かれる聖霊

この聖霊は、私たちを神さまへの礼拝と福音宣教に導くお方です。聖霊の降臨により弟子たちは「御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始め」(使徒2章4節)ました。その内容は「神の大きなみわざ」であったとそれを聞いた人々が語っています(11節)。そしてこの後に続くペテロの説教を通して、三千人ほどが主を信じバプテスマを受けました(41節)。聖霊は私たちに「神の大きなみわざ」を語らせ、私たちを神さまへの礼拝・賛美さらには福音宣教へと導かれます。私たちの口を開いて神さまへの賛美を促し、主の恵みを人々に宣べ伝える器としてくださるのです。
今年の9月、第7回日本伝道会議(JCE7)が、岐阜県の長良川国際会議場で行われます。多くの方々と対面またはオンラインで集まり主を礼拝し、御言葉に聴き、主にあるチャレンジを受け取ってそれぞれの地へと遣わされていく時です。準備に当たる私たちの間にも(ミーティングはほとんどがオンラインですが)顔を合わせ伝道会議のため共に祈り備えていく中で、教団教派や世代を超えた豊かな交わりが与えられています。集まることが制限され自粛を余儀なくされてきた中、主の御名のもと共に集まるこの日本伝道会議が、諸教会にとって大きな励ましや宣教協力の促進のため良い機会となることを願っています。そして私たち日本の教会が聖霊の促しを受けそれに応えて立ち上がり、福音宣教がますます前進していくことを信じ期待しています。
聖霊の力と促しを受け「神の大きなみわざ」を力強く大胆に証しする私たちとされていきたいと願います。

2023年05月28日号 01面掲載記事)

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