〝水くみ〟の期待こす応えあった

帰国者クリスチャンと日本の教会がつながり、宣教が前進することを励ますグローバル・リターニーズ・カンファレンス(以下GRC)が5年ぶりに対面で、5月3〜6日のゴールデンウィーク中に、行われました。今回のテーマ「Celebrate―神様からの招待状―」。テーマ聖句は、ヨハネによる福音書2章1~11節で、中心聖句は9節「(水をくんだ僕たちは知っていた)(口語訳)」でした。約240人の参加者が与えられ、再会や新しい出会いを共に喜び、一つの場所に集まり、主を礼拝する喜びを共に分かち合った3泊4日となりました。

GRC23参加者たち

 

神との関係さぐられる集会

カギワダ・ベン(旭キリスト教会)、豊田信行(ニューライフキリスト教会)、山口武春(ニューホープ横浜)の3牧師という、豪華な講師陣からは毎日、御言葉の、力強くまっすぐな愛とチャレンジを受けました。神様と私たちの関係が探られました。さらに、主にあって私たちが神の子とされ、セレブレート(祝福)する特権が一方的に与えられていることに感謝する思いが起こされ、励ましを受けました。

メッセージのほかに、証しやミニストリー紹介の時間が与えられました。ミニストリー紹介では邦人宣教が各国でどのように行われ、実を結んでいるのかを知りました。また過去のGRCを通して始まった集会やスモールグループ(以下SG)のミニストリー紹介や、直接献身者を励ます団体の紹介を通して、それぞれ励ましを受けました。帰国者がただ救われて終わりではなく、多岐にわたり、まさに全世界に出ていって福音を宣べ伝えていることを見聞きでき、感謝でした。

 

分科会・ネットワーキング

分科会でも豪華な講師陣が与えられ、クリスチャンとして成長することへの励ましと助けを受け取るものばかりでした!

ネットワーキングでは、各々興味があるグループへ参加していただき、GRC後もつながり励まし合えるコミュニティーの形成を目的としてプログラムされました。早速GRC後にリユニオン(再結集)を開くグループがあるようです。

 

「神業」のSG

GRCの目玉と言っても過言ではないのがSGです。同世代で構成されるSGはいつも、文字通り、「神業」のグループ分けが行われています。御言葉から受けたチャレンジや励ましを一日の終わりに互いに分かち合い、祈り合います。カンファレンス後も継続してSGを続けるところもあるほど、お互いに恵まれ、励まされるひと時となりました。

 

積まれた祈り

「GRC23」は沢山の祈りが積まれてきました。大会前は毎月祈り会が行われ、祈りのニュースレターを受け取り祈ってくださる方々がいて、大会中は毎日祈り会で一日が始まり、祈りのチームが毎日とりなし、時には断食して祈っていました。このように祈りという水を運び続けてくださり、主の御業を共に見ることができたことも感謝でした。

この一年、感染情勢がコロコロ変わる中、神様に尋ね、祈りながら準備してきました。このテーマが与えられたのは一年前。パンデミック真っただ中で、カンファレンスの開催形態もどうなるかわからない中でしたが、祈り求めている中でテーマと御言葉が与えられました。

給仕たちは、ワインの調達を命じられていました。私の想像ですが、水を汲む容器もそれぞれ違っていたのかもしれません。彼らは自分の器の大きさを比較することなく、争うことなく、ただイエス様に言われたから、水を汲み続けました。もしかしたら、何のために水を汲んでいるのか分からなくなった者もいたかもしれません。

皆さまの中にも、コロナのパンデミック直前や、その最中に帰国した方、もしくは随分前に帰国した方の中にも、神様に言われて帰国したはずなのに、何のために帰国したのか、自分自身や神様のことが分からなくなることがあったかもしれません。でも、給仕が主の仰ることを忠実に行ったがゆえに、「水をくんだ僕たちだけが知っていた」とあるように、神様の御業をGRC23を通して体験し、セレブレートしたいという願いに、主は期待を遥かに超えて応えてくださいました。

次回のGRCは2025年のゴールデンウィークに開催を予定しています。参加者が神様からのチャレンジをどのように受け、どう応答したのか、その証しを聞かせていただけるのを楽しみにしています!

(レポート・キサンガラ詩織=GRC23実行委員長、JCFN日本主事)
URL: youtube.com/@GRC-JCFN で情報発信中。

2023年05月28日号 04面掲載記事)

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